【共通テスト】75.8%が「時間足りない」東大・京大合格者は高2までに対策開始
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2025年1月から新学習指導要領に対応した共通テストが本格実施されて以降、受験生からは「時間が足りない」「情報処理能力が問われる」といった声が多く聞かれるようになった。そこで河合塾グループは、2026年1月の共通テストを経験した大学1年生1,000人を対象に調査を実施した。
共通テスト本番で目標得点に届かなかった人は、全体で55.4%と過半数にのぼった。東京大学・京都大学の合格者でも48.8%が目標未達と回答しており、難関大学の合格者でも得点を落とすケースが少なくないことがわかる。河合塾が2026年1月に実施した自己採点集計でも平均点は前年を下回っており、今回の調査結果を裏付けている。
共通テストが「時間が足りない試験だった」と感じるかという質問には、全体の75.8%が「とてもそう思う」「ややそう思う」と回答した。この傾向は大学群による差がほとんどなく、受験生共通の悩みであることがうかがえる。時間不足を感じた理由(複数回答)は、「問題文や資料文の分量が長かった」が62.3%でもっとも多く、ついで「図表などから読み取る情報量が多かった」が49.3%となった。
また、「基礎力よりも情報処理能力が問われる試験だ」と感じた人は、全体で91.6%に達した。中でも東京大学・京都大学の合格者は「とてもそう思う」が67.4%となり、ほかの大学群の55%台を12ポイント上回った。
一方、難関大学合格者には、共通テスト対策を早期に始めている傾向もみられた。高校2年生の終わりまでに対策を始めた人は、全体では63.5%だったのに対し、東京大学・京都大学の合格者では76.8%にのぼった。
さらに、本番で過去問などとの「ギャップ」を感じたかを科目別に尋ねたところ、難関大学の合格者ほどギャップを感じていないことも明らかになった。たとえば、英語リスニングでは全体の60.2%がギャップを感じた一方、東京大学・京都大学の合格者は39.5%にとどまった。
受験を終えた先輩からは、後輩に向けて「基礎ができていれば簡単。難しく感じるところは基礎が怪しいということ」(東京大学)、「共通テストは過去問・模試をやればやるほど『慣れ』で解ける問題だと思うので、早めに対策すればそれだけリードになる」(京都大学)、「とにかく情報処理を素早くしないと時間が足りません。素早く丁寧に読み進めることが大切」(九州大学)などのメッセージが寄せられた。
河合塾マナビス専務取締役の藤吉俊介氏は、「『情報処理能力重視』という共通テストの性質が受験者の声とも重なる調査結果ですが、このような受験生に求める力の傾向は共通テスト特有のものではありません。東京大学の入試においても英文総語数の増加や講義形式のリスニングなど、共通テストと類似した速読力・対応力が求められています。理科や地歴も2020年以降は問題文が長くなり、図表問題が増加。『素早く思考・判断する』力は大学入試全体の潮流と言えます」と説明した。
また、今回の調査結果について、「象徴的なのは、東京大学・京都大学合格者の約10%が共通テストの演習を『高校入学前』に開始したと回答している点」と指摘。「難関国公立大二次試験と比較して、必要な知識量がそこまで多くはない共通テストの対策を行うことは、難関大志望者が早期から将来につながる情報処理力を養ううえで適していると捉えることができます」と述べた。
今回の調査からは、共通テストが単なる知識量ではなく、「限られた時間の中でどれだけ正確に処理しきれるか」を問う試験であることがうかがえる。また、思考力・判断力・表現力を重視した出題に対応するため、早期から対策することの重要性も示された。
河合塾グループは、高校1・2年生と中高一貫校の中学3年生を対象に、第8回「大学入学共通テストトライアル」を2026年11月15日に開催する。共通テストの出題傾向を反映したオリジナル問題を、自宅で無料で受験できる。オンラインでの解説講義のほか、受験後の個人成績表の返却もあるとしている。詳細は特設Webページで確認できる。
◆第8回大学入学共通テストトライアル
日程:2026年11月15日(日)
※11月16日(月)~30日(月)17:00の期間でも受験可能
対象:高校1年生・高校2年生、中高一貫校の中学3年生
受験教科:英語(リーディング・リスニング)・数学(IA・IIBC)・国語 ※1科目から受験可能
参加方式:自宅受験(答案はオンラインで提出)
参加費:無料
申込締切:2026年11月5日(木)23:59
申込方法:特設Webページより申し込む
《吹野准》
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