都立小石川の高3生がむずかしくない哲学本を出版…授業の4コマ漫画から「推し哲」
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企画の発端は、同校の倫理の授業で生徒ひとりひとりが取り組んだ「哲学四コマ漫画」だった。バラエティに富んだ作品を授業担当者だけが見て終わるのはもったいないとの思いから本にまとめる企画が立ちあがり、有志生徒約30人が集まった。当初は2026年4月の出版を目指していたが、内容の完成度を高めるため刊行時期を延期したという。
清水書院にプレゼン、広研印刷も協力
制作にあたり、生徒たちは清水書院に企画を持ち込み、2025年7月にプレゼンテーションを行った。同社から出版の協力を得て企画が正式にスタートし、広研印刷の協力も得ながら原稿執筆やイラスト制作、レイアウト調整などを進めてきた。
制作の過程では、生徒たちが清水書院や広研印刷を複数回訪れ、レイアウトや表紙のデザイン、印刷時の色調整などについて協議を重ねた。7月上旬には表紙が完成し、その後入力作業や校正を経て、8月中旬に書籍が納品された。同校の図書館にも書籍が寄贈されている。
ソクラテス、ニーチェ、西田幾多郎…6人の哲学者が表紙に
完成した表紙には、ソクラテス、ニーチェ、西田幾多郎、老子、孔子、カントの6人の哲学者と、マスコットキャラクター「へカイデカ」が描かれている。書籍はA5判、256ページで、定価は990円(税込)。哲学者の思想を4コマ漫画やイラストとともに紹介する内容となっている。
6学年主任・社会科主任の白井裕輔氏は「奇跡のような1年半に立ち会えたこと、一教員として深い感動を覚えています」とコメントしている。
先行販売で初日350冊完売
書籍は、9月12日と13日に同校で開かれた創作展(文化祭)で販売され、初日だけで350冊を売り上げた。生徒向けの先行販売会分を含めると、累計販売数は約900冊に達した。
販売による利益は、教育活動や学習環境の充実など子供たちの学びに役立ててもらうため、全額をカタリバへ寄付する予定である。
《中野坂理恵》
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