日向坂46宮地すみれ、選抜発表で流した涙・変わらない象徴だった黒髪との別れ「私の強さは優しさ」【新曲「イチャイチャ虫」インタビュー後編】
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そんな彼女を支えたのが、ファンから届いた「言いたいことやしたいことがあったら我慢しなくていいんだよ」というメッセージだった。メンバーへの選抜発表の直後に理由もわからないまま流れた涙、変わらないことを大切にしてきた黒髪との別れ、そして森本茉莉から受け取った“恩返し”の言葉。後編では、飾らない言葉で語られた宮地の“優しい強さ”に迫った。【インタビュー後編】
【写真】日向坂46四期生が密着
◆宮地すみれ:ファンの方からいただいたメッセージに救われた「優しい強さ」
― 前編でお話しいただいた、客席で感じていたもどかしい気持ちは、誰かに相談されていましたか?
【宮地】自分の気持ちは心の中に留めていました。ライブを見た後に良かったことをメンバーに伝えたり、一緒に見に行ったメンバーと感想を語ったりしていました。強がっていたわけではないのですが、いろいろ気を遣ってしまう性格で、自分に憧れてくれている後輩もいる中で「そんな自分が弱音を吐いていいのかな」という意識があったこともあり、自分の悔しい気持ちやもどかしい気持ちは胸にしまっていました。
― 1人で抱え込む中でどのようにその気持ちを乗り越えましたか?
【宮地】ファンの皆さんからの温かい言葉に救われました。前作「Kind of love」の選抜発表は「7回目のひな誕祭」でサプライズ発表されて、初披露したのですが、会場で私の名前が呼ばれたことを「誰よりも嬉しかった」と書いてくださったり、「言いたいことやしたいことがあったら我慢しなくていいんだよ」と伝えてくださったり、ファンの皆さんからたくさんのメッセージをいただいて。
温かく包み込んで応援してくださるファンの皆さんの存在に改めて気づかされて、「私を応援してくださる方がいるから輝けるんだ」と思いましたし、「もっと素直な自分を出していいんだ」と勇気をもらいました。皆さんの愛のおかげで、もどかしさを前向きなエネルギーにすることができました。
― ブログで「あなた(ファン)のために一番のアイドルになりたい」とつづられていましたが、宮地さんが目指す理想のアイドル像とは?
【宮地】人前で涙を見せなかったり弱音を吐かないからかもしれませんが、周りからは「強いね」「芯があるね」と言っていただけることが多くて、私にとっての強さを考えたことがありました。そのときに私の強さは優しさだと思ったんです。ただプロ意識で弱みを見せないというよりは、ファンの皆さんに悲しんでいる姿を見せて心配をかけたくないという優しさの強さです。それを持ち続けられるアイドルでありたいし、応援してくださる方を誰よりも大切にしたいです。
― 「風にキンモクセイ」のメンバーに選ばれた際、ブログで発表直後に涙を流したことをつづられていました。「悔しさなのか、悲しさなのか。なんの涙なのか。なんで泣いているのか。その理由すらもわからず、気づけば涙を流していました」と書かれていましたが、今振り返ってみて、流した涙にはどのような理由があったと思いますか?
【宮地】いろいろな感情があったと思っていて。さっきお話しした光と影のように、選抜とひなた坂46にはそれぞれの良さがあるので、ひなた坂46になったことが悲しいのではなく、そのときは選ばれる・選ばれないという構図の中で、自分は選ばれなくてその場にいられなかったということが単純にすごくショックでした。でもそれだけではなく、同時に「変わりたい」という気持ちが芽生えて。
これまでの選抜での活動も難しさや葛藤がありましたが、どうやったらスポットライトが当たるかは皆が悩みながら活動していることで、それぞれが向き合いながら頑張っていると思うんです。だからこそひなた坂46として活動することで「自分がまた変われるかもしれない」という安心する気持ちもあったのかもしれません。それくらい心が動いたのは事実で、その気持ちを大切にしたいなと思います。
◆宮地すみれ:イメチェンに込めた「新しい自分」への挑戦
― 黒髪がトレードマークだった宮地さんが「新しく変わりたい」という気持ちで茶髪にイメージチェンジされていましたが、これから見せていきたい姿は?
【宮地】たくさんあります!黒髪のときは変わらないことを大切にしていて、もちろん成長はするけど「変わってしまった」と思われるのがすごく嫌で。だからあえてビジュアル、気持ち、魅せ方など、変わらないことを大切にしてきました。でもこのタイミングで自分について考え直したときに、私がアイドルになったのは「新しい自分を見てみたい」「今の環境を変えたい」からということを思い出しました。
ずっとそういう気持ちがどこかにあったのに、過ぎていく活動の中で、それをどこかに置いてきてしまっていたなと感じて、今回のシングルが変わるチャンスだなと思ったんです。ファンの皆さんに気持ちを伝える手段のようなものにもなると思うし、茶髪にしたことで雰囲気も変わって、応援してくださる皆さんに「すみれちゃんを応援するのが楽しい」と思っていただけたら嬉しいです。
― 2023年にはファンとの交流を楽しむために「サッカー4級審判員」の資格を取得するなど、自発的な努力をされている姿が印象的ですが、その原動力はどこから湧いていますか?
【宮地】「自分から動き出さなければ何も変わらない」という思いと実体験があって。元々好奇心が強くて、できないことができるようになることがすごく嬉しい。努力は目に見えないものですし、必ずしも報われる世界ではないですが、それでも努力することは美しいことだと思っていて。私が今まで憧れていたアイドルの先輩方の、努力を積み重ねてこられたところを尊敬していて、自分もそうなりたいという憧れが私の原動力になっています。
◆宮地すみれ:森本茉莉への想い、夢を叶える秘訣
― 先輩である森本茉莉さんの卒業を聞いたときの気持ちをお聞かせください。
【宮地】茉莉さんはプライベートでも私たちを気遣ってくださり、明るい人柄で場を盛り上げてくださるムードメーカーのような方で、茉莉さん自身がいろいろな経験をされてきたからこそ、私たち一人ひとりに寄り添って救ってくださった先輩です。茉莉さんがご飯に連れて行ってくださったり、優しくしてくださったりして、私たちが恩返しをしたいとお伝えしたときに、「私が皆にしたように、皆が次の後輩に繋げていってくれることが1番の恩返しだよ」と伝えてくださったことがとても印象に残っています。日向坂46の温かい繋がりを背中で教えてくださった茉莉さんのような存在に私もなりたいです。
― 最後に夢を追いかける読者に向けて、宮地さんの夢を叶える秘訣を教えてください。
【宮地】夢を忘れないことです。活動を続けていく中で、時には効率を優先したり、傷つかないために自分の気持ちを抑えたりすることもあるかもしれませんが、「自分は何に憧れていたのか」「なぜこれをやりたかったのか」という原点の夢を思い出せば、どんなに遠回りであっても「もう一度頑張ろう」と立ち上がることができます。自分の夢を忘れず、絶対にできると自分を信じ続けてあげることが何より大切だと思います。
― 貴重なお話をありがとうございました!
★キンモクセイは、姿より先に香りで秋の訪れを知らせる花だ。客席から見上げたステージの眩しさ、誰にも言えなかった悔しさ、理由もわからず流れた涙。宮地すみれがこれまで胸にしまってきたものは、今回ようやく言葉という香りになって、ファンのもとへ届こうとしている。
「私の強さは優しさ」と語る彼女は、これからもきっと、人前で涙を見せることは少ないだろう。それでも、ファンからの言葉に救われ、森本茉莉から託されたバトンを後輩へ繋ごうとする姿には、確かな温度がある。この秋、ひなた坂46のステージで、宮地すみれの“優しい強さ”が静かに、けれど鮮やかに香り立つ。★
(modelpress編集部)
PHOTO:矢沢隆則
◆宮地すみれ(みやち・すみれ)プロフィール
2005年12月31日生まれ、神奈川県出身。身長165cm。2022年9月に実施された「日向坂46 新メンバーオーディション」に合格し、四期生としてグループに加入。2024年5月発売の11thシングル「君はハニーデュー」で初めて選抜入りを果たし、同年9月発売の12thシングル「絶対的第六感」収録のひなた坂46「君を覚えてない」で初センターを経験した。2023年にはサッカー4級審判員の資格を取得。2024年8月に第1弾が放送されたテレビ神奈川「日向坂46宮地すみれのレジェわん!」は第5弾まで続いている。
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