本作は、第二次世界大戦後に連合国がナチス・ドイツの戦争犯罪を裁くために開廷した、史上初の国際軍事裁判<ニュルンベルク裁判>の実録を基に描いた究極の心理サスペンス。全世界興行収入100億円超を記録している話題作だ。
ナチスのナンバー2であり、ヒトラーの後継者と目されていたヘルマン・ゲーリング(ラッセル・クロウ)が連合軍に降伏したことで、米国のロバート・H・ジャクソン最高裁判事(マイケル・シャノン)はドイツ・ニュルンベルクに連合国を招集し、前例なき国際軍事裁判の実現に奔走。
裁判に備え、米軍精神科医ダグラス・ケリー(ラミ・マレック)はゲーリングを主とするナチス幹部たちの精神鑑定という極めて異例の任務を任されることになるのだが…。
この度解禁されたのはシーン写真14点。ケリーとゲーリング、そしてドイツ語通訳ハウイー・トリースト(レオ・ウッドール)が一触即発の空気のなか三つ巴で対峙する緊迫の場面、裁判の被告人席にも関わらず悠然と着席するゲーリングの姿をはじめ、インクの染みから何を連想するかによって被験者の性格や心理状態を探るロールシャッハテストを通してゲーリングの内面に鋭く切り込もうとするケリーの<診察中>の一幕、ほか、ゲーリングを裁判で追い詰めるため激しい議論を繰り広げるケリーとジャクソン判事の姿や、固唾をのんで史上初の国際軍事裁判<ニュルンベルク裁判>を見守る傍聴席の人々も。
法廷の緊張感と、ゲーリングの本質をめぐって繰り広げられる息詰まる心理戦、それぞれの思惑が交錯する濃密なドラマを切り取ったシーン写真となっている。
ジェームズ・ヴァンダービルト監督は、「読んだ瞬間に、『これは映画になる』と思いました」とふり返る。「こうした題材がこれまで映画で掘り下げられたのを見たことがなかったですし、そもそも第二次世界大戦当時の精神医学がどのような状況だったのかさえ知りませんでした」。しかし、監督を突き動かしたのは、ニュルンベルク裁判の心理学的側面への興味だけではなかった。そこには、世代を超えて歴史を語り継ぐ責任感という、より個人的で切実な思いも存在していた。
「私の祖父母は第二次世界大戦を戦った世代でした。私はその話を“生きた歴史”として聞きながら育ちました」と彼は語る。「でも今、自分の子どもたちに第二次世界大戦について話すと、まるで南北戦争について話しているような感覚なんです」「彼らにとってはあまりにも遠い過去の出来事になってしまった。だからこそ、あの時代の物語を語り継いでいくことが大切だと思ったのです」。
かつては多くの人々にとって鮮明な現実だった戦争も、いまや若い世代にとっては教科書の一章としてしか認識されなくなりつつある。時の流れの中で、その時代が抱えていた倫理的問いや人間ドラマが歴史的事実へと平板化されてしまう危険性を感じたことを映画化に至った動機として語っている。
『ニュルンベルク裁判』は2027年1月15日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。



