不登校の子どもの「可能性」は何をすれば「広がる」の?あまりにも漠然とした指示しかこなくて混乱するお母様がたへ【不登校ラジオ#4】 | NewsCafe

不登校の子どもの「可能性」は何をすれば「広がる」の?あまりにも漠然とした指示しかこなくて混乱するお母様がたへ【不登校ラジオ#4】

女性 OTONA_SALONE/LIFESTYLE
不登校の子どもの「可能性」は何をすれば「広がる」の?あまりにも漠然とした指示しかこなくて混乱するお母様がたへ【不登校ラジオ#4】
不登校の子どもの「可能性」は何をすれば「広がる」の?あまりにも漠然とした指示しかこなくて混乱するお母様がたへ【不登校ラジオ#4】 全 1 枚 拡大写真
  

オトナサローネでエッセイ『シングルファーザー小説家の子育てと社会日記』を連載中の作家・仙田学さんと、オトナサローネ編集部井一が、9月18日にインスタライブで「不登校ラジオ#4」を配信しました。(オトナサローネのインスタアカウントでアーカイブが視聴できます!)

現在は京都芸術大学で小説の創作を指導する教員でもある仙田さんは、現在中学2年生のお嬢さんが不登校状態、仙田さんご自身も15歳から18歳まで学校にまったく通わなかった「不登校経験者」です。

仙田さんの連載が配信されるたびにその裏話を聞くインタビューラジオ、毎回「思いもよらぬ」脱線が起きるのですが、今回もまた予期せぬ結論が待っていました。ダイジェストでお読みください!

【不登校ラジオ・ダイジェスト】#4

9月1日を迎えて「学校に行けなかった」お子さんがいる方。だいじょうぶ、うちもですから

井一(以下、井一): 私は今55歳で、中学2年生の1人娘がいます。小学校6年の秋から学校への行きしぶりが始まって、中学1年の9月から完全に不登校になりました。1年経って、9月がまた来たんですけれども、当然のように学校に行かず、今日も家で寝ています。

最近は、勉強の遅れが本当に心配になってきていて。今日はグミを作りたい、しゅわしゅわさせたいって言うからクエン酸と重曹を渡したんですけれど、「これってどういう反応か知ってる?」と聞いたら、H2Oが何か分からないって言われてしまって。いやー、H2Oが分からないのか……、やっぱり学校行っていないとだめだな、ってさすがに焦りました。これが学校に行けない子どもを抱える親の焦りなのかと。

仙田学さん(以下、仙田): 僕は51歳で、普段は小説を書いています。京都芸術大学で小説の創作の授業を担当して、大学教員としても仕事をしています。井一さんのところと同じ中学2年生の娘がいます。1年半ぐらい前、小6の2月頃から学校を休みがちになって、中学に入って1、2か月した頃から欠席日数が増えていき、ちょうど1年前の1年生の2学期からまったく行かなくなって、今もまったく行っていない状況です。

井一: 9月に入ってからは、どんなふうに過ごされているんですか?

仙田: 最近は、朝6時ごろに起きてくることが増えてきました。妹がいるんですけれど、妹の朝ご飯を作ってあげて、食べさせて、見送って、2度寝します。フリースクールを週1日か2日ぐらい通って、あとは自分なりにやりたいことをやっています。学校の勉強や人付き合いについては、公立の学校に通っている人たちとは違う道を進んでいるので、そこはちょっと気にしているということを最近は言い出しました。進路的な意味で気にしているのかもしれないですね。

井一: 今日、仙田さんのお嬢さんは学校のスクールカウンセラーさんのところに一緒に行ったとのことで、2年生になってから初めて制服を着て学校へ行ったとのこと。それは嬉しいことでしょうか。

仙田: うーん、なんか、学校との関わり方を、長女なりに模索しているみたいでしたね。学校ってどういうものなのかな、自分なりの学校との関わりってどういうものなのかな、という感じで。

教師・医師が口にする「可能性を広げて」、具体的に親が何をすると可能性が広がるのか?

井一: 進路の話って、考えると暗澹たる気持ちになるんですよね。うちの子どもは勉強が嫌いとはっきり言うようになってしまって。小1のころ、発達障害の診断をくだした医師に「いろいろなことに挑ませて可能性を広げて」と言われたので、習い事をいろいろやらせたんですけど、それは合わず、忙しくて追い詰められてしまいました。また、周囲がおできになるお子さんたちばかりの中、やればできる、努力すれば一番になれるという経験をさせてあげられなかったのも悪かった。仙田さんも「子どもの可能性を広げてあげたい」とおっしゃいましたが、具体的に親として何をなさっていますか?

仙田: ちょっと古い世代の考え方かもしれないですけれど、やはり勉強的なことかなと思うんですよね。大学に行きたくなったときに幅広い選択肢があるように。急に東大に行きたい、医学部に行きたいと思い出しても、中学高校からの積み上げがないと急にはできない。そういう勉強面での可能性というのが一番「安牌」かなと

。

井一: なるほど、おっしゃるとおりで、勉強は裏切らないというか、かなり高確率で努力が実る部分ではありますよね。

仙田: でも、井一さんのところのお嬢さん、前回もカウンセラーさんのところに行きたくないと言っていましたし、今回も勉強は嫌いだって言う。すごくはっきり意思を告げるじゃないですか。僕はその話を聞くたびに、なんかすごく嬉しくなります。はっきり言えるということは、お母さんにすごく心を開いているということだと思うんですよ。その意思ってほんとに彼女そのものじゃないですか。

井一: なるほど、そういう捉え方もありますね。

仙田: それに、勉強が嫌いということは、じゃあ好きなものがあるはずですよ。

井一: ないんですよ。唐揚げが好きとか、ラーメンが好きとかはあるんですけど、これをやっていると没頭できるという大好きなものがあまりないタイプで。

仙田: 勉強が嫌いなら、じゃあ何が好きなのかっていうことになりますよね。敢えて2つに分けると、好きなことを仕事にしている人と、生活のために仕事をして週末は趣味に使う人がいると思うのですが、次女はなんでもそつなくこなすけれど、飛び抜けてこれが好きというのはなく、割と暇があったらスマホばかり見ている、後者なんですね。そういう個性というものなのかもしれないですね。

フリースクールを見つけるのにかかった時間ってどのくらいでしたか?

井一:不登校って難しいなと思うのが、お母さん同士も親の会なんかでしんどい気持ちを分かち合ったほうがいいのは間違いないのですが、いっぽうで、他のお子さんが先に前に進み始めると必ず比較をしてしまって自分は落ち込むだろうという点です。

比較することには意味がない、むしろ有害と完全にわかっていても、やっぱり気持ちが動く。仙田さんと私の娘はほぼ同じ時期に不登校になっているのですが、お嬢さんがすでに次のルートを見つけているのを伺うとまだ動けない自分の子どもと比べてしまい、落ち込むんですね。

なのですが、その途中でフリースクールを見つけて前に進むまでにはいろいろありましたと、経過の解像度が上がると、うちの場合は先生のお宅が素早く抜けた波をもっと長い波でやっているのかなという理解になりました。

実際、探し始めてから通い始めるまでどのくらいの時間がかかったんでしょうか。

仙田: 短かったと思いますね。去年の7月頃に、中学に入って1学期の後半ぐらいからほぼ行かなくなって、その時点で僕は「夏休み明けたら戻るかな」というパターンと「このまずっと行かないな」というパターンの2つをシミュレーションしたんです。このまま行かないのなら、今のうちからフリースクールにつながっていたほうがいいと思って。もし行き出したらフリースクールを辞めたらいいので、とりあえず探すだけ探そうと思って探し始めました。

井一: 検索して見つけたんですか?

仙田: そうです。いろんなタイプのフリースクールがあるんです。家から出られない子が一歩外へ出るための居場所を作るというところから、学校の代わりに勉強もできるというところまで、グラデーションがすごく様々で。オンライン型のところもあります。ただ、まだ中1だったから長距離電車を乗り継いで行けないし、遠いところへ行かせるのも不安で、家から通える範囲の2か所に行ってみたんです。8月の後半ぐらいに2つ見に行って、9月から「お試し入会」みたいな形で2か月間半額で通えるというのがあったので、9月の頭から通い始めました。

井一: 探してた期間はほんとに1か月、2か月だったんですね。 公立のフリースクール、「学びの多様化学校」へのアクセスを最初に試みたと。

仙田: はい、1年2か月経つけどまだ返事はないですね。

井一: 全国で「学びの多様化学校」は現在84校あるみたいなんですけれど、ない自治体もある。東京の世田谷区も北沢学園という学校ができて、見学に行こうかと思ったら、見学の申し込みが取れないくらい大人気になっていました。一方、私立の一般的なフリースクールは東京都だけで300から400くらいあるみたいで、いろいろな道が生まれてきているとは思います。

つづき>>>不登校の子どもがいる親ができるといいこと「一緒に時を過ごせる娯楽を持つ」「なんでもない雑談をする」この2点の重要さ

【編集部より】仙田さんの連載は毎月15日頃に配信されています。この不登校ラジオは、その次の月曜の19時から、配信された話の裏話や深掘りをお届けします。10月19日(月)19時~オトナサローネのインスタアカウントを検索してください! @otona_salone


《OTONA SALONE》

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