原作は、「ぼぎわんが、来る」(角川ホラー文庫刊)で「第22回日本ホラー小説大賞」を受賞しデビュー、恐怖と本格ミステリーを融合させた物語で多くの読者を魅了する作家・澤村伊智が2024年刊行した「頭の大きな毛のないコウモリ 澤村伊智異形短編集」(光文社刊)。
『CURE』『スパイの妻〈劇場版〉』の黒沢清、『呪怨』『八つ墓村』の清水崇、『ガンニバル』『ガス人間』の片山慎三、『あのこは貴族』『すべて真夜中の恋人たち』の岨手由貴子、『君の顔では泣けない』『金髪』の坂下雄一郎、『ヒグマ!!』『毒娘』で助監督を務めた中村洋介ら6人の監督たちが映像化を手掛ける。
世代や作風の異なる日本屈指のトップのクリエイターたちが一堂に会し、それぞれの視点から“6つの怪異”を映像化する。そして、この異質で奇妙な物語へと観る者を誘う、メイン・ストーリーテラー・豊穣是一役を、山田孝之がドラマオリジナルのキャラクターとして演じることが明らかとなった。豊穣が登場し様々な怪異へと案内するNAVIパートは、アートディレクターとして活躍し『全裸監督』『地面師たち』などの話題作のヴィジュアルディレクターを手掛けてきた中島賢二が監督を務める。生命科学・医療エンジニアリングで世界を席巻する巨大企業「ALAYA(アラヤ)」の創設者・豊穣是一。地位、名声、富、全てを手に入れた男は、自社ビルの最上階に研究室を構え、“ナイト・テイルズ・クラブ”と称し、夜ごと訳ありの訪問者たちを招き入れ、様々な怪異に関する話に耳を傾ける。
「大事なものは、目に見えないんじゃない。見えないようにされているんです」。豊穣が追い求めているのは、現代社会に紛れ込んだ得体の知れない歪み。…呪い、奇人、オカルト、怪談、都市伝説、異形。すなわち怪異=《バグ》である。そして、怪異を見つけた者に提示されるのは、2,000万円の金塊という破格の報酬。ただし、そのためには条件がある。
その 1.嘘偽りのない事実であること。
その 2.犠牲者が存在すること。
その 3.唯一の証拠を差し出すこと。
なぜ豊穣は、異常なほど怪異に執着し、高額な報酬を提示してまで収集し続けるのか。集められた6つの怪異と、その先に待ち受ける“戦慄の真実”とは?
原作者・澤村氏は、自身の著書が実写化されることについて、「原作者として大きな驚きと喜びを感じております」とコメント。プロデューサーや監督たちとのやり取りを通して、「こんな真摯で情熱ある方々に映像化してもらえるなんて、自分の短編小説は幸せものだな」と感じたといい、本作の完成に期待を寄せている。そして、メイン・ストーリーテラーである豊穣役を務める山田は、本作で、これまで演じてきたキャラクターとは異なるアプローチでの芝居に挑戦したという。「その瞬間に誰と向き合っているのか、その人とどんな会話をしているのか」といった相手との関係性や、その時々の気分による“人間らしい揺らぎや変化”を表現したといい、「今までの俳優人生で初めての試みだったので、とてもやりがいを感じました。とにかく楽しい撮影でした」と撮影をふり返っている。
さらに、本作のプロデューサー山本晃久は「日頃から『不思議で怖くて面白い』、そういうものを観たいと思っているのですが、日本においてはそうした作品が観られるシリーズはなかなかありません。また、世代を超えた才能あふれる監督たち、素晴らしいキャストやスタッフたちが集える豊かな創作の場をつくりたいという想いもあり、本シリーズを企画しました」と、才能ある監督、スタッフ、キャストが集結し、観る者の好奇心を掻き立てる新たなドラマシリーズの完成に自信を語った。
また、ファーストルックとスーパーティザー映像も初解禁。都心のど真ん中にそびえたつ豊穣が創業した「ALAYA」のビル最上階の研究室。ファーストルックでは、“ナイト・テイルズ・クラブ”を主宰する豊穣の姿が。彼の周りには、鬼や天狗の仮面、そして壺のような骨董品など“呪物”の数々が飾られている。それらは収集される怪異とどのような関係があるのだろうか?
そしてスーパーティザー映像では、研究室への扉に掲げられた神の導きを意味する“プロビデンスの目”のような「ALAYA」の企業ロゴが映し出されるや、豊穣が「本来闇に葬られる奇っ怪な話を集めています」という言葉にあわせて、恐怖におののく複数人の叫び声が幾重にも響き渡る。「作り話ではない証拠があるならば、報酬はこの場でお支払いいたします」と怪異を持ち込んだ人物に語りかけ、怪異の証拠と引き換えに差し出される2,000万円の金塊。最後に「素晴らしい」と感嘆する豊穣の静かな声で締めくくられるが、今宵、彼の元にどんな怪異が呼び寄せられているのか。果たして、叫び声の主は一体…。
今後解禁される“6つの怪異”に出演するキャストとともに、さらなる情報にも注目したい。
コメント全文
原作者:澤村伊智
拙著『頭の大きな毛のないコウモリ』は、主に書き下ろしアンソロジー『異形コレクション』に寄稿した短編小説を一冊にまとめ、2024年に刊行した短編集です。その収録作の大半(全8作中6作)が、この度『ナイト・テイルズ・クラブ』の各エピソード、という形で実写ドラマ化されることに、原作者として大きな驚きと喜びを感じております。会議室でプロデューサーの方々と、いくつかの撮影現場で監督の方々とお話をさせていただく中で、「こんな真摯で情熱ある方々に映像化してもらえるなんて、自分の短編小説は幸せものだな」と何度も思いました。いい映像作品になることを心から期待しています。
山田孝之
最初にお話をいただいた際に、6話の本編も撮影も壮絶な作品の中で、様々な怪異をナビゲートしていく存在ということでとても不安はありましたが、それぞれのシチュエーションを楽しみながら芝居ができました。
この作品で新しく挑戦できたことは、これまで演じてきたキャラクターと異なる演技のアプローチが出来たこと。豊穣というキャラクターはもちろんですが、結局人間というのは、その瞬間に誰と向き合っているのか、その人とどんな会話をしているのか、相手にどの程度興味を持っているのか、さらにはその時の気分や機嫌によってもテンションが大きく変わると思います。そうした人間らしい揺らぎや変化を表現してみたいと思い、今回それに挑戦してみました。今までの俳優人生で初めての試みだったので、とてもやりがいを感じました。とにかく楽しい撮影でした。
プロデューサー:山本晃久
日頃から「不思議で怖くて面白い」、そういうものを観たいと思っているのですが、日本においてはそうした作品が観られるシリーズはなかなかありません。また、世代を超えた才能あふれる監督たち、素晴らしいキャストやスタッフたちが集える豊かな創作の場をつくりたいという想いもあり、本シリーズを企画しました。
見応えあるエンタメ性の高い奇譚作品を揃えたく、圧倒的な恐怖を与えつつも人間ドラマとしても読ませるホラー小説の鬼才・澤村伊智さんの短編小説集をフィーチャーし、映像化させていただきました。
これら6人の映画監督たちと傑出したスタッフによる本シリーズは、それぞれが一本の映画になってもおかしくない充実したクオリティと内容になっています。それはどれもがあっと驚く展開と結末を持った珠玉の物語だからであり、また魅力ある優れた俳優陣が力を尽くして演じていただいたおかげでもあります。
そんなシリーズのホストには日本を代表する俳優・山田孝之さんに担っていただきました。山田さんのような唯一無二の存在にしか、この新たなストーリーコレクションを束ねる風格と説得性は持てないと考えた次第です。山田さんにはホストとしてみなさんを作品へ導いていただくだけでなく、本作独自のオリジナルストーリーが展開するパートも演じていただきました。
恐怖心と好奇心を刺激するこの『ナイト・テイルズ・クラブ』の世界を、ぜひその目で確かめてください。
「ナイト・テイルズ・クラブ」は2027年1月よりディズニープラス「スター」にて配信(全6話)。



