第3のハラスメント「ソーハラ」
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今や、ガラ系携帯電話の愛用者は絶滅危惧種。携帯電話の販売の7割はスマートフォンと言う事である。
その中で人気は「Facebook」の利用である。
スマートフォンからの利用がいたって楽であり、利用者はすでに全世界で9億人弱。日本でも3000万人を超えているという。
Facebookは、Facebook Inc.の提供する、SNSで「FB」と略されることもある。ハーバード大学の学生だったマーク・ザッカーバーグがハッキングし得た女子学生の身分証明写真をインターネット上に公開し顔を比べて勝ち抜き投票させる「フェイスマッシュ」というゲームを考案したのが始まり。
2004年、ザッカーバーグはハーバード大学の学生が交流を図るための「ザ・Facebook」という本人登録を原則とするサービスを開始した。その後、スタンフォード大学・コロンビア大学・イェール大学などの学生からの「同じようなサイトが欲しい」との要望に応え、いわゆるアイビー・リーグの学生にも開放した。
その後、全米の学生に開放され学生生活に欠かせないツールとなった。@大学のメールアドレスを所有する大学生のみに参加が限られていたが、2006年初頭には全米の高校生に開放、2006年9月までには一般に開放され世界中の誰もが利用できるようになった。実名名登録・顔写真も当たり前のように公開するため、検索機能で「音信不通の友人が尋ねてきたり・仲良し同士のサークルが出来て輪が広がったり…と」新しいコミユニケーションツールとして人気が出ている。デフォルト設定である「全体に公開」が選択されたままだと、個人のプライベートな情報を誰もが知ることができてしまう。
そのため「「債権者に行動を監視されてしまう・保険会社に支払いを拒まれた・離婚の際に不利な証拠になる・家族に秘密がばれてしまう・ストーカー被害を受ける…」などの問題が指摘されている。
事実、日本でも就活で「本人のレベルを見る」のに企業が利用していのではないか…といわれている。
識者は『SNSは「会員登録した上で年齢・性別・趣味・日記などを交換し共通の趣味を持つ会員が交流する」ものである。アメリカでは仕事関係の人には「友人申請」をしないのが常識だが、日本の場合「職場とプライベートの境が曖昧で職場の延長に友人がいるのが普通」である。だから職場の上下関係が友人申請に持ち込まれることもあるのである。そこで「上司からの申請を断れない・上司に自分を取り巻くプライベートな交流が覗かれてしまう・「いいね」をするのが義務になり苦痛となる…」などがおこるのである。SNSで上司が自分の投稿への過度の反応を求めるのはセクハラ・パワハラに次ぐ第3のハラスメント=ソーハラである』と言う。
パワハラの専門家は『SNSを実名で利用する場合は、どこまで自分の交流を広げるか(友達の範囲)を事前に決めておくべきである』とアドバイスしている。
[気になる記事から時代のキーワードを読む/ライター 井上信一郎]
《NewsCafeコラム》
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