忌まわしき「児童虐待」の現状
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解説によると『過去5年間の上半期の摘発件数&摘発人数は概ね150~180件で推移しているが、今年は上半期ですでに摘発件数、人数ともに過去最多のペースとなっている。内訳では「暴行などの身体的虐待を受けた児童は178人(0歳児が19人・10・7%と最多)である。虐待の加害者として摘発された180人の内訳は「139人が男性・このうち実父が71人で最多」。性的被害を受けたのは69人で「女児は66人・男児が3人」。性的虐待で摘発された68人のうち62人が男性だった」とのことである。児童虐待・性的虐待の主犯が共に男性&実父と言う事実は、虐待の裏側にはそれなりの事情があるにしても、子供を持つ男性として恥ずかしい限りである。
更に警察庁によると『今年上半期に警察から虐待などについて児童相談所へ被害状況を通告したのは7271人・前年同期比で37・7%増と大幅に増加した。特に子供に対して暴言を吐いたりする心理的虐待は1374人増加して3634人となり約半数を占めた。特筆すべきは被害児童数は急増したが死亡者は減少したことである。これは「地域住民の関心が高まり警察への通報が多くなった・警察が迅速に対応してきた成果」が出ていると考えられる』としている。関係者は『確かに警察の児童虐待通報に対する対応は格段に早くなっている。
「疑わしきは先ず立ち入る」と言う事がルール化してきていると評価したい』と言う。又、児童虐待と並びで増加している児童ポルノは『「今年上半期の摘発件数、人数ともに前年同期比で19・9%、37・2%増の764件612人で、いずれも過去最多となった」と言う事である。児童ポルノの提供手段を見ると655件(85・7%)がインターネット関連だった。資料では『被害児童596人のうち小学生以下は319人(53・5%)を占めており、低年齢の児童が被害者となる深刻な事態となっている』と言う。多くの国民が「カメラつき携帯電話を持ち、容易に動画での撮影や投稿が出来る世の中」である。いたるところに容易に児童ポルノが氾濫するのである。「弱い者をいたわる」と言う日本人としてのモラルが失われつつある…と思うのである。
[気になる記事から時代のキーワードを読む/ライター 井上信一郎]
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