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すべての働き女子は早稲女である

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昨年、「早稲女、女、男」(柚木 麻子著)という小説が話題になりました。早稲女(ワセジョ)とは、早稲田大学に通う女子生徒のこと。

偏差値が高く男臭い校風で知られる早稲田において、男勝りでプライドが高い女子生徒はいわば異質な存在。日本女子大をはじめとする他大学との交流も盛んな男子生徒からは「ワセジョ」と呼ばれ、いちいち差をつけられるのだとか。

中でも、サークルの飲み会の会計で「男5000円、女3000円、早稲女4000円」というように、第3の性のように扱われるシーンは衝撃的。「そんなに露骨なの?」とビックリしてしまいますが、ちなみに一橋大学の通う女子生徒も「バシ女」と呼ばれ、同じような差別(区別?)に遭っていたそうです。

女の子らしく振る舞うのが苦手で、自意識が強く、素直に甘えることができない早稲女。その姿はそのまま、企業社会におけるキャリア女子とオーバーラップします。

「日本の会社には『おじさん』と『女の子』しかいない」という言葉もあるとおり、男性主導の企業文化の中で「オトナの女性社員」を、うまく活用できている会社はまだまだ多くありません。

ですから、早稲田大学でなくとも、普通に学校を卒業して一生懸命働いているうちにいつのまにかキャリア系とみなされ、男性たちの中で肩肘を張らざるをえなくなってしまい、女子力が失われていることは分かっていても、どうしようもない(で、そんな自分も嫌いじゃない)…。

そういう意味では、すべての働き女子は「早稲女」なのだと言えるかもしれません。

物語では、主人公の早稲女が初めて恋をした先輩学生(早稲田)への想いを断ち切れないまま、卒業・就職し、オトナになっていく姿が描かれます。その不器用で一途な恋は、はがゆいほどに甘酸っぱく、怖ろしいほどに純粋。多くのオトナ女子の共感を誘うはずです。

[ライター五百田達成/「恋と仕事のキャリアカフェ」主宰、オトナ女子の恋愛・結婚・仕事の悩み相談を受ける恋愛カウンセラー。TBSバラエティ番組「私の何がイケないの?」にも出演。著書「特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ」(五百田達成・堀田秀吾著クロスメディア・パブリッシング刊)が13万部を突破。第二弾となる新刊「子猫と権力と×××」が3月13日に発売された。詳細はオフィシャルブログ(http://ameblo.jp/iota-s/)まで]

[photoby:gcardinal]

《NewsCafeコラム》

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