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【解説】リベンジポルノ

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「ユーキャン新語・流行語大賞」は既報の通り「じぇじぇじぇ・今でしょ!・おもてなし・倍返し」の4つに決まった。いずれも「正々堂々・明るい・前向き…」などのイメージがある。かたや「裏流行語にはブラック企業・ストーカー殺人・リベンジポルノ…」などの言葉が浮かぶのである。「リベンジポルノ」は例の「三鷹市でタレント志望の若い女性がネットで知り合い旅行もした彼との交際をカットされ・恨みに思った男性が自宅で待ち伏せし殺害」の後で「ネットに様々な彼女の動画が掲載されている」のが発見され「ネット表現の一つ」として認知された言葉である。

識者は『日本の携帯電話の普及は総台数で1億2000万台余・筆者が愛用する二つ折の携帯(フユーチャーホン)が7000万台・今はやりのスマホ+タブレットが5000万台・日本の人口を超えている。一人でフューチャーホン+スマホが増えている様である。販売店で聞くと「スマホへの買い替えの大きな理由が写真や動画が取りやすく・すぐフェイスブックや動画サイトにアップできるから」である。ネットの動画サイトを見ると様々な動画がアップされている。微笑ましい物も多いが「ポルノまがい・よくこんなきわどい動画が…」も多いのである。多くの国民が「スマホと言う放送局を持った結果」と思える。いったんネットにアップされた映像は「あっという間に拡散・消去不全」になるのである。こんなネット時代の恐ろしさと機能を逆手にとって「復讐を果たそうと言うのがリベンジポルノ=復讐ポルノ=離婚した元配偶者や別れた元恋人の裸の写真・動画などをインターネット上に流出させる嫌がらせ行為のこと」である。振られた男の悪辣な所業である』と言う。

12月に入り元交際相手の女性を「交際を続けなければ交際中に撮影した裸の写真や動画をばらまく」などと携帯のメールで脅した30才の男性が「強要未遂の疑い」逮捕され・素直に容疑を認めているという事件が発生した。

専門家に聞くと『無許可で撮影した他人の写真を投稿するのを「プライバシー侵害」として禁止する法律は各国で存在する。アメリカでは2004年からゴシップとして広がることを防ぐため「無許可で性的な写真や録音・録画を散布すること」を禁じる&「リベンジポルノ非合法化法」により「嫌がらせ目的で個人的な写真・映像を流出させた」として有罪になれば「最高で禁錮6月か最高1000ドルの罰金刑の対象となる」などの州法の整備が進んでいる。ポイントは「合意の上で撮影された写真でも写った人の同意なく投稿されれば違法とみなされる」事である。つまりカップルで一緒に撮影した写真を「別れた後に相手の同意を得ずに投稿するのも違法」ということである。EUでは「個人情報保護の意識」が強く「インターネット上の個人情報削除」が義務づけられている。』

日本では「現行法で対応ができる・児童ポルノ禁止法違反・それ以上であればわいせつ物頒布等の罪・内容によっては名誉毀損罪や侮辱罪が成立し民事責任も生じる」と法務省は呑気である。国会の女性議員はせめて団結して「女性の一番見られたくない姿を流出させるなんて許せない」と怒るべきである。いずれにしろ若い女性は「一時の感情で変な動画を撮らせない・撮られないこと」である。「男はみんな…」なのである。

[気になる記事から時代のキーワードを読む/ライター 井上信一郎]

《NewsCafeコラム》

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