「虎に翼」脚本家、轟(戸塚純貴)のセクシュアリティに言及「同性愛は設定でもなんでもないです」 | NewsCafe

「虎に翼」脚本家、轟(戸塚純貴)のセクシュアリティに言及「同性愛は設定でもなんでもないです」

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土居志央梨、戸塚純貴「虎に翼」第51話(C)NHK
土居志央梨、戸塚純貴「虎に翼」第51話(C)NHK 全 1 枚 拡大写真
【モデルプレス=2024/06/10】女優の伊藤沙莉が主演を務める連続テレビ小説『虎に翼』(NHK総合・毎週月~土あさ8時~ほか)の脚本を手掛ける吉田恵里香氏が10日、自身のX(旧Twitter)を更新。轟(戸塚純貴)のセクシュアリティについて言及した。<※ネタバレあり>

【写真】「虎に翼」よね役女優、同級生だった共演俳優との2ショット

◆伊藤沙莉ヒロイン朝ドラ「虎に翼」

第110作目の連続テレビ小説となる本作は、日本初の女性弁護士である三淵嘉子(みぶち・よしこ)さんをモデルに描くリーガルエンターテインメント。

◆轟(戸塚純貴)、花岡(岩田剛典)への想いが明らかに

同日放送された第51話では、判事・花岡(岩田剛典)の死が世に報じられた後の様子が描かれた。戦地から戻った、花岡の盟友・轟は、訃報を知り放心状態になっていたとき、大学時代の同期・よね(土居志央梨)と再会を果たした。

そこでよねは「惚れてたんだろ、花岡に」と轟の花岡への恋心を指摘するも「白黒はっきりつけるつもりはない」とし、自分の前では強がらなくていいと彼女なりの優しさをのぞかせた。一方轟も自分の気持ちに「分からない」と返答するも、花岡がいなければ弁護士を目指さなかったこと、花岡がいる日本に生きて帰りたいと思っていたことを打ち明け、泣き崩れた。

こうした描写を受け、吉田氏は「よねが【白黒つけたい訳でも白状させたい訳でもない】と言っていますし、轟も自認している訳ではないのですが、一応、念の為に書いておきますね」と前置きしたうえで、初登場の時から轟は花岡に対し「恋愛的感情を含んでいる」人として描いており、「人物設定を考える時から彼のセクシャリティは決まっていました」と説明。

しかし、同局の特集ドラマ「生理のおじさんとその娘」(2023年)でも今回と似たような描き方をした結果、「この設定はいらなかった」「盛り込みすぎている」という意見があったことに触れ「そう思わせる私の本の未熟さは100%反省しますが、同性愛は設定でもなんでもないです」と強く主張し「こういう意見があがる度、エンタメが『透明化してきた人々』の多さ。その罪深さを感じます。これは個々の問題よりも、社会全体の教育や価値観の問題です。轟自身がまだ自認しきっているわけでも答えをだしたいわけでもないと思うので、これを機に視聴者の方々も色々考えてご覧いただければ大変嬉しいです」とつづった。

そして「私は、透明化されている人たちを描き続けたい」と表明。「それが特別なことと思われる世界が悲しく残念ですし、描き方には注意を払うものの、私は現実にあるものを書いているだけです。褒められたい訳でも説教したい訳でもないです。長年刷り込まれてきた様々な嫌悪感や差別に対して、何か少しでも変わっていくことを望みます」と訴えるとともに「私なりに勉強や取材を重ねているつもりですが、間違えることも沢山あるし、やりかたや言葉の使い方に後悔もある。伝わらないこともある。私のやり方が正しいのか、それこそ当事者の方から不快じゃないのかも分からないこともある。でも私なりにやっている最中です」と自身の想いを伝えた。

なお、同日のタイトルバックには「ジェンダー・セクシュアリティ考証」を担当した前川直哉氏の名前が記載されており、吉田氏が轟を描くにあたり入念に取材や下調べを重ねていたことが垣間見え、SNS上でもその丁寧な番組制作に称賛の声が集まっていた。(modelpress編集部)

情報:NHK

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《モデルプレス》

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