湘南国際村、インターナショナルスクール設立へ
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このプロジェクトは、2024年6月19日に事業者募集要項が公表され、湘南国際村BC地区の利活用事業を実施する事業者を募集したところ、2事業者から提案があった。提案内容について厳正な審査が行われ、秋谷国際学園運営会社が優先交渉権者として選定された。選定評価委員会は、神奈川大学建築学部教授の山家京子氏を委員長とし、横浜国立大学大学院の田中稲子教授や湘南国際村自治会会長の中村勇氏らが参加した。
提案事業の内容は、年中から中学卒業程度までの一貫教育を提供するインターナショナルスクールの設立。440名の生徒が通う予定で、木造2階建ての校舎3棟、体育館棟、グラウンドなどが整備される。また、次世代の太陽光システムを活用した持続可能な校舎が計画されており、景観との調和と脱炭素を実現することが目指されている。さらに、一般利用可能なカフェや屋外テラス、駐車場(60台)、トイレの設置も予定されている。
選定評価委員会は、秋谷国際学園運営会社の提案に対し、日本を代表するインターナショナルスクールを設立するという熱意を高く評価した。また、施設の管理や近隣に配慮した建物配置など、地元に対して真摯に応えている内容であると評価した。バカロレア教育も視野に入れた小中一貫のインターナショナルスクールができることは、交流人口の増加など地元への効果が期待できるとされている。
今後のスケジュールとしては、2024年12月から事業実施に関する確認書の作成が行われ、2025年1月から地元説明会や事業計画の策定が予定されている。2025年後半以降には、地区計画の変更や事業用定期借地権設定契約の締結が進められる見込みだという。
湘南国際村BC地区の仮設駐車場は、横須賀市湘南国際村2丁目に位置し、土地面積は2万6,854.25平方メートル。めぐりの森の一部は、同じく横須賀市湘南国際村2丁目に位置し、土地面積は約4万8,000平方メートルである。いずれも市街化調整区域にあり、地区計画の変更により地区整備計画の設定が予定されている。
今回の事業者選定により、湘南国際村BC地区は新たな教育施設の拠点として、地域の活性化や持続可能な社会の実現に向けた一歩を踏み出すこととなる。今後の進展に注目が集まる。
《佐藤愛》
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