「御上先生」生理の貧困・ヤングケアラー…現代社会問題の鋭い描写に反響「男性目線の反応が新鮮」「リアルで考えさせられる」
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【写真】「御上先生」生徒役29人全員を一挙紹介
◆松坂桃李主演「御上先生」
本作は子供が生きる「学校」、大人がもがく「省庁」という一見別次元にあるこの2つを中心に展開。未来を夢見る子供たちが汚い大人たちの権力によって犠牲になっている現実、そんな現実に一人の官僚教師・御上孝(松坂)と、令和の高校生たちが共に立ち向かう、教育のあるべき真の姿を描く大逆転教育再生ストーリーとなっている。
◆「御上先生」社会問題描写が話題
生理痛のため保健室で休んでいた生徒・椎葉(吉柳咲良)は、養護教諭の一色(臼田あさ美)が保健室を離れた隙に、戸棚から生理用品を漁りこっそり持ち出していた。これに気付いた一色は、担任の御上、副担任の是枝(吉岡里帆)に事情を説明し相談する。是枝は「もしかして買えなかった…?」と椎葉を心配しつつ積極的に話に参加する一方、御上は黙り込んだまま。その姿を見た一色が声を掛けると、御上は「いや、すみません。男兄弟で育っているので…」と伝えるが「教師をやるなら避けて通れない問題ですよ」と一蹴した一色。そして「いや、でも買えないって…。そんなに高いものなんですか?」という質問に「高いもので500円くらい」と答えていた。
この話を巡り、是枝は、経済的な理由などから生理用品を入手することが困難な状態にある「生理の貧困」を挙げ、御上は椎葉へのヒアリングを試みる。しかし椎葉は「なんで男の先生に生理のこととか聞かれなきゃならないんですか?女友達にだってなかなか言えないんですよ。そういうのわかってますか?」と苛つくばかりで、きちんと話すことは叶わなかった。
なお、同話にて椎葉は幼い頃に交通事故で両親を亡くし、現在は和菓子屋を営む祖父母に育てられているものの、祖父は認知症が悪化、祖母は夏頃に倒れていたことがわかった。
生理の貧困、さらには「ヤングケアラー」(※本来大人が担うと想定されている 家事や家族の世話などを日常的に行っているこども・若者)を扱ったテーマに、視聴者からは「生理用品って高いよね…」「痛いところついてくる」「切り込みがすごい」「生理だけでなくヤングケアラーまで踏み込んできた」「御上先生みたいな男性目線の反応が新鮮」「リアルで考えさせられる」という声や、椎葉に対し「これはきつすぎる」「深刻な問題が1人だけに降り掛かってて辛いよ…」と様々な声が上がっている。(modelpress編集部)
情報:TBS
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