「春の到来が遅れそう」な寒波の年に気持ちが負けないために「作っておくといい」意外な調味料は | NewsCafe

「春の到来が遅れそう」な寒波の年に気持ちが負けないために「作っておくといい」意外な調味料は

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「春の到来が遅れそう」な寒波の年に気持ちが負けないために「作っておくといい」意外な調味料は
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こんにちは、再春館製薬所の田野岡亮太です。

立春の次の節気、2025年の「雨水(うすい)」は2月18日から3月4日でした。
  

1年に二十四めぐる「節気」のありさまと養生について、ここ熊本からメッセージをお送りします。

今年は秋、冬に続いて春の到来も遅れ気味のようです

「雨水」は立春から15日目に始まります。冷たい雪が雨に変わるころ。野山の雪をゆっくりと溶かす雨が降り、草木の芽吹きが促されます。このころ三寒四温が始まり、雨が降るたびにだんだん暖かくなります。

今年は秋も冬も遅れ気味でしたが、春も同様に遅れ気味のようです。ここ熊本の再春館製薬所ヒルトップ正門には、写真の通り大きく枝を張った梅の木があり、社員は毎日この木を見ながら出勤して季節を知ります。

とりわけ春は梅春(うめはる)という言葉があるほどで、梅の花を見ながら出勤時に春の到来を感じています。2024年は2月半ばにはすっかり満開の花を見せてくれていたのですが、2025年は2月末でもまだ硬いつぼみ。「春の到来もやっぱり少し遅れ気味なのかな…」そんなことを梅の花から感じています。

春の「浮き浮き」が巡りを乱す。肝の機能をケアして

空気がだんだんと暖かくなる春に活躍したくなるのは「肝」の機能です。はじめて登場する「肝」ですが、どのような働きがあるのでしょうか。

まず、「肝」は全身の気の発散を調整します。これを疏泄(そせつ)と呼びます。また、血を貯めて調節します。全身を流れる血液を貯蔵するプールの役割もしています。「肝」は伸びやかな状態を好み、枝葉のようにすくすく伸びることを好む性格とも表現できます。

身体の中には、“カタチがあるもの”の「血(けつ)」「津液(しんえき)」と“カタチがないもの”の「気」があると中医学ではイメージしていて、そろって存在していることをバランスがとれた状態と捉えています。

暖かい春がくると、気は浮き浮きし始めてふわふわと舞い上がりたくなります。いっぽうの血・津液は、まだ寒い冬の影響が残っているため、すぐに浮き浮きと動き出すのは難しいと感じています。その結果、“カタチのあるもの”と“カタチのないもの”の動き方がバラバラになりやすく、バランスが崩れやすくなってしまいます。

この「気だけ先走ってしまった状態」になりやすいので、春は“ゆらぎ”と表現されるバランスを保つのが難しい季節と言われます。この時季のご自愛のポイントは“気をぎゅっと引きしめる”こと。寒さと暖かさを繰り返しながら気温が上がっていく時季なので、バランスを保ちながら徐々に動かしていくために引きしめを意識してみてください。ここで役立つのが「酸味」です。

レモンをお酢に漬けるだけでできる「レモン酢」に注目

私がこの時季に特におすすめしたいのは「レモン酢」です。お酢にレモンを合せて作る万能調味料で、国産レモンを店頭で見つけると1年分作りたくなります。2つ分のざく切りレモンを梅酒の瓶に入れて、お酢500mlを注いで漬けるだけ。無添加で作られた高級なお酢を使っても良いですし、お手頃プライスのお酢とレモンを合せても作ることが出来ます。

レモン酢は驚くほど何にでも合うところが、ビックリでおすすめしたくなるポイントです。餃子や牡蠣鍋に使うと味がまろやかになります。もともとの味を引き立たせるような、本当に不思議な使い勝手です。麻婆豆腐にも少しかけてみたのですが、麻婆豆腐がまろやかになりながら味が引き立つ印象でした。調味料にこだわりをお持ちの人には、是非一度試していただきたいと思います。

普通のお酢はストレートで飲むには酸味をきつく感じますが、レモン皮の苦味が米酢の酸味を和らげて、ほのかに甘味を感じるようにまろやかにしてくれます。“レモン”と“お酢”なので「酸っぱくなる」というイメージですが、逆に口に入りやすく調整されるのは驚きです。

酸味を生かした肝を養生するレシピは

さて、このような雨水の時季におすすめのレシピを2つ紹介します。ひとつは「かじきのレモン蒸し」。寒さが残る春先のこの時季には、スーパーでもかじきを目にする機会が増えます。ふっくらとした食感とやわらかい舌触りが特長のかじきは、肝気の流れを促す働きが期待できます。肝気を引きしめるレモンの酸味と、肝気の流れを正常に整える豆苗を一緒に摂り込むことで、美味しく肝の機能に働きかけることができます。

もうひとつは「ひともじのぐるぐる」。ひともじとは見た目が小ねぎに似ている「わけぎ」のことで、ゆでると甘味が増すことが特長です。今では一年中収穫されますが、冬の寒さで甘味が増した春先が旬。3月に熊本にお越しになる機会がある方は是非食していただきたい郷土料理です。酢味噌をかけて食べるおなじみの味は、“酢”がきいているので、肝の気をぎゅっと引きしめてくれます。

雨水のシーズンが終わるともう暖かくなると思います。寒さが残るうち、身体が動き出すまでは酸味がおすすめです。

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