東京薬科大と淑徳中高、高大連携協定を締結
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今回の協定は、グローバル化の進展や科学技術の革新、国内における生産年齢人口の急減といった社会の変化に対応し、新たな価値を創造できる人材を育成することを目指している。東京薬科大学には毎年、淑徳中学高等学校、淑徳巣鴨中学高等学校、淑徳与野中学高等学校から多くの生徒が入学しており、今回の協定により、東京薬科大学の教員が各校の教育プログラムに積極的に関わることで、生徒ひとりひとりの才能や個性、可能性を最大限に引き出すことを目指す。
事業内容としては、大学・中学高等学校双方への講師派遣、相互支援、課外授業を通じた相互交流、FD活動を通じた相互交流、大学で実施される講義、実習や各種講座への中学高等学校生徒の参加、大学からの教育実習生の受け入れなどが含まれる。
東京薬科大学の三巻祥浩学長は、「本学の薬学部は、1880年の創設以来、我が国最古の私立薬学教育機関として薬剤師教育に携わってきました。特に6年制への移行後は、臨床実践能力、研究能力、そして問題解決能力を兼ね備えた学生の育成に注力しており、これまでに多くの優秀な人材を社会へと輩出してきました。今回の協定締結を機に、薬学および生命科学の分野における優秀な人材の育成に一層貢献できるよう、さらなる教育・研究の発展を目指してまいります(一部抜粋)」とコメント。
淑徳巣鴨中学高等学校の矢島勝広校長は、「本校の生徒は文系志向が強い傾向にありますが、理系分野への関心を高め、理系の生徒もしっかりと育成していきたいと考えています。特に、薬学や医学の現場を実際に見て学ぶ機会を提供することで、より実践的な理解を深め、生徒が自らの進路を主体的に考えられるような環境を整えていきます(一部抜粋)」と語った。
今回の協定締結により、東京薬科大学と淑徳3校は、実学を重視した教育を通じて、医療、創薬、プラネタリーヘルス分野で活躍する人材の育成を目指し、さらなる協力体制を構築していく。
《吹野准》
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