SixTONESジェシーの夢を叶える秘訣「すごく恵まれている」ジュニア時代に見た景色・事務所の先輩後輩から刺激【インタビュー後編】
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【写真】SixTONESジェシー、ド派手メイクで別人級
◆ジェシー主演『ビートルジュース』
本作は、「チャーリーとチョコレート工場」「スウィーニー・トッド」などで知られるティム・バートン監督の1988年の映画作品を原作としたミュージカル作品。コミカルなストーリーやイリュージョンも取り入れた演出、卓越したセンスの衣裳・メイク・美術、耳に残るキャッチーな楽曲が話題となり、世界中でブームを巻き起こした。
そんなヒット作が2023年に日本初上陸。主演・ジェシー、演出・福田雄一のタッグで、笑いあり感動ありのエンターテインメント作品として好評を呼ぶと、公演終了直後から再演を望む多くの声が集まり、今回満を持して帰ってくる。ジェシーは、死後の世界の厄介者であるバイオエクソシストのビートルジュースを演じる。
◆ジェシー「自分に合った作品を探す」死ぬまでに叶えたいこと
― 改めて、ジェシーさんから見たビートルジュースの魅力を教えてください。
ジェシー:素直さも切なさもある。自分で上手くコントロールして生きているんだろうなと感じます。
― 彼の生き方を見てご自身と重なる一面はありますか?
ジェシー:3回呼んだら出てくる感じとか。「1回じゃ行かないよ」という(笑)。
― そう簡単にはなびかない(笑)?
ジェシー。はい(笑)。求められている感じがリンクする気がします。もちろん1回で行く時もありますが、それに慣れちゃうと良くないので(笑)。やっぱり人間は慣れてしまう生き物だから、当たり前のことを当たり前と思わないように生きることが大切だと思います。彼は死んでいますが、どの世界でもそこにいたら生きている環境になると思うし、死の世界も楽しみです。
― ジェシーさんが死ぬまでに叶えたいこと・やりたいことはありますか?
ジェシー:え~もう叶えてきてるからな~(笑)。ありがたいことですよね。ざっくりとしていますが、大きい家や別荘を買う、といった海外の映画に出てくるようなシチュエーションへの憧れはあります。
あと、自分に合った作品を探すこと。なんでもかんでもやればいいわけでもないし、自分が楽しんでできるお仕事を探したいです。SixTONESとしての活動もありながら、うちのメンバーの(京本)大我がソロでも色々やっているので自分も少しずつ仕掛けていこうかなと考えています。
― 自分に合った作品というのは、やはり自分が楽しめるかどうかを軸に考えているのでしょうか。
ジェシー:お芝居のことはそんなに分からないですし、「普通」の解釈も人によって全然違うだろうけど、僕は普通の人より変な人の方が好き。もう行き切ったキャラクターで、ジェシーであることが分からない感じが好きですね。ジョニー・デップも、ジャック・スパロウ(「パイレーツ・オブ・カリビアン」)、「ローン・レンジャー」「チャーリーとチョコレート工場」など、作品では素顔がわからないようなメイクをしていますが、きっとその方がやりやすいんだろうなと今考えてみると思うので、それも手だよね。でも(ロバート・)ダウニー・ジュニアの「アイアンマン」を見たら「あ、アイアンマン!」と一瞬で分かるし、他の作品に出ていたら「なんでこの作品にアイアンマン出てるの?」と定着している感じもすごいですよね。水谷豊さんが「相棒」から違う作品に出て「え!?なんで?」みたいな(笑)。だからどっちを選ぶか…。きっと自分が今後さらに色々なお芝居をして、作品に出て考えていくんだろうな。
◆ジェシー、SixTONESの楽曲の幅広さによって生まれたもの
― 初演にはメンバーの皆さんも観に来られていたと思いますが、印象的だった反応を教えてください。
ジェシー:やっぱり「楽しい」と言ってくれたことですかね。(松村)北斗は「もう1回観に行きたい」と言ってくれたので、今年のスケジュールがどうか分からないですが、観に行きたいと言ってくれるメンバーがいたら待っています(笑)。
― グループ全員が俳優業で活躍されており舞台出演も豊富ですが、刺激を受けたり考えたりすることはありますか?
ジェシー:メンバー内だと、大我はジュニアの時からミュージカルに出ていましたが、当時は「自分はやりたくない」と思っていました。でも(堂本)光一くんの『Endless SHOCK』みたいに1つの作品を続ける素晴らしさもあるから、自分に合った役や作品があるならやり続けるべきだなと考えるようになりました。『ビートルジュース』も“観るアトラクション”というか、定期的にやった方が面白いだろうなと。今年またやってみて、自分がどういう感情になっているのか楽しみです。
― SixTONESとして活躍される中で、ミュージカルの歌唱法が今後の活動に活かせそうだなと思うポイントはありますか?
ジェシー:曲によって性格が変わるので、SixTONESの楽曲の中でも歌唱法はそれぞれ違います。でもミュージカルでは歌詞や思いが伝わるように意識して歌っていたので、SixTONESの楽曲の幅の広さによって生まれたものがあったと思います。歌舞伎も宝塚もですが、ミュージカルの歌い方は異世界というか、現実にはない感じがあって、いくらAIが出てきても伝えられない魅力だと思います。エンタメの強さを感じます。
◆ジェシーの夢を叶える秘訣
― 最後にジェシーさんが思う夢を叶える秘訣を教えてください。
ジェシー:思い続けること。そして、その思いを乗せて行動すること。僕は寝る前に想像してニヤニヤしながら眠りにつくこともあります(笑)。(自分が身につけている指輪を指して)例えば、この指輪は10代の頃にコロッケさんと食事に行った時に、コロッケさんが着けていたものなんです。コロッケさんがお酒入って気持ち良くなったところで「触らせてくださいよ」と言ってはめてみたりして(笑)。そういうちょっとしたきっかけで「自分もこういうのが欲しいな」と思うんです。身近なところだと先輩方の服もそうですし、先輩のバックについて色々な会場を回るごとに「こういう景色なんだ」と感じて「いつかここに立ちたい」と思ったり…。SixTONESは楽曲にも恵まれていますし、アイドルだったら普段やらないことをやらせてもらえて、そう振り返ると運も大事ですね。もちろん先輩後輩から刺激をもらうこともあります。最近だったら「timelesz project」(「timelesz project -AUDITION-」/通称:タイプロ)を観て楽しんでいました。
― 前田(大輔)くん推しだとお聞きしました(笑)。
ジェシー:まえっちゃんね。俺の推し(笑)。懐かしさもありながら、自分と重なることもあったけど、正解はないから。もし自分がタイプロに行ったら何をアドバイスするのか考えたけど難しかったです。それは、それぞれどういうステージに立ってきたかにもよるし、年齢によっても違うだろうし。でもやっぱり楽しむことが何よりだと思います。今は自由度が増してきたからこそ、より責任感を持たないといけないし、色々な人が出てきたからこそ、そこで自分の良さをどう見せられるかが大事になるなと考えています。うちの事務所は歌って踊ることが基本ですが、絵を描く人もいたり、キャスターとして活躍する人もいたり、芸人さんと絡む面白い人もいたり、色々な分野で活動できてすごく恵まれていると思いますし、皆の活躍が刺激になります。
― ありがとうございました。
◆こぼれ話
今率直に思っていることを、自分自身と向き合うように丁寧にゆっくりと語ってくれたジェシー。スチール撮影では「ふざけてください!」という無茶振りにも瞬時に応じてくれ、多種多様なポーズを繰り出す度に現場から笑いが起こった。インタビュー中に「お客さんに思いっきり笑ってほしい」と話していた言葉の通り、どんな時でも人を楽しませるエンターテイナー性と、その心遣いを感じさせられた。(modelpress編集部)
◆ジェシープロフィール
1996年6月11日生まれ、東京都出身。2012年放送の「私立バカレア高校」(日本テレビ系)でテレビドラマ初出演。同作の出演者6人で、2015年5月1日にSixTONESを結成。2020年1月22日にCDデビューを果たす。近年の主な出演作は、ドラマ「新空港占拠」(日本テレビ系/2024年)、「モンスター」(カンテレ・フジテレビ系/2024年)、映画「TOKYO MER〜走る緊急救命室〜」「リボルバー・リリー」(2023年)、「お嬢と番犬くん」(2025年)など。
◆『ビートルジュース』公演概要
<東京公演>
期間:2025年5月9日(金)~5月28日(水)
会場:日生劇場
<大阪公演>
期間:2025年6月4日(水)~6月29日(日)
会場:新歌舞伎座
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