カンヌ国際映画祭の公式パートナーであるケリングは、2015年に「ウーマン・イン・モーション」プログラムを創設し、本年10周年を迎える。
東京国際映画祭においては5回目の開催となる今年のケリング「ウーマン・イン・モーション」トークでは、来年3月に授賞式が行われる第98回アカデミー賞にて、新たに「キャスティング賞」が創設されることを受け、キャスティングの重要性に焦点を当てる。

さらに、トークに先立ち、伝説的なキャスティング・ディレクターであるマリオン・ドハティの功績を通じて、その職務の重要性と歴史的背景を紹介する映画『キャスティング・ディレクター ハリウッドの顔を変えた女性』(12)を特別上映する。

代表作には『アメリカン・ビューティー』(99)、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(02)、『ドリームガールズ』(06)、「オーシャンズ」シリーズ(01~)、「猿の惑星」シリーズ(11~)、「ハンガー・ゲーム」シリーズ(12~)などがあり、今後の公開待機作として『トロン:アレス』(25)や『The Hunger Games:Sunrise on the Reaping』(原題、26)が控えている。
その功績は業界内でも高く評価されており、CSAが主催するArtios賞に21回ノミネート、4回受賞という輝かしい記録を誇る。
今回のトークでは、今年5月にカンヌ国際映画祭で開催されたケリング「ウーマン・イン・モーション」トークにて映画監督・早川千絵と共に登壇した是枝裕和監督が、オープニングスピーチ。
続くトークには、NHK大河ドラマ「光る君へ」、ミュージカル「ウェイトレス」、映画『国宝』など多方面で活躍する実力派俳優の高畑充希、アカデミー賞授賞式のレッドカーペット中継ナビゲーターを務め、Huluオリジナルの国際ドラマ「コンコルディア/Concordia」では全編英語セリフでの演技に挑戦するなど、国内外での活動の幅を広げる俳優・アーティストの中島健人。
そして、プロデューサーとして是枝裕和監督『ベイビー・ブローカー』をはじめ、国内外で高く評価される作品の製作に携わり、直近ではカズオ・イシグロのデビュー小説を原作とした『遠い山なみの光』(25、石川慶監督)が第78回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に選出されるなど、豊富な国際共同制作の経験を持つ福間美由紀が、デブラ・ゼインと共に登壇。

ケリング「ウーマン・イン・モーション」は、映画界のカメラの前と後ろで活躍する女性たちを称えることを目的に、2015年に創設されたプログラム。現在、その活動の幅は写真を始めとした芸術分野にも広がり、世界各地で多数のパートナーシップや取り組みを展開している。
日本では2017年よりケリング「ウーマン・イン・モーション」トークが開催され、これまでに多彩なバックグラウンドを持つ16名の映画・テレビ業界関係者が登壇してきた。
東京国際映画祭における過去4回の登壇者は、寺島しのぶ(俳優)、蜷川実花(写真家・映画監督)、スプツニ子!(アーティスト)、是枝裕和(映画監督)、松岡茉優(俳優)、ペ・ドゥナ(俳優)、水川あさみ(俳優)、鷲尾賀代(プロデューサー)、菊地凛子(俳優)、磯村勇斗(俳優)、岡野真紀子(プロデューサー)となっている。
第38回東京国際映画祭は10月27日(月)~11月5日(水)日比谷・有楽町・丸の内・銀座をメインに開催。
東京国際映画祭公式プログラムTIFFスペシャルトークセッション ケリング「ウーマン・イン・モーション」は11月2日(日)13時30分開演、16時45分終演(予定)TOHOシネマズ六本木ヒルズスクリーン2にて開催。
ケリング「ウーマン・イン・モーション」
入場料:無料
申込方法:映画祭公式サイト(https://2025.tiff-jp.net/news/ja/?p=66762)
募集人数:30名
※10月1日(水)16時より申込開始。申込多数の場合には抽選