こんにちは、ライターの岡本ハナです。
私の長女は、ADHDと強迫性障害を併せ持つ、いわゆる発達障害児ちゃん。
発達障害のある娘を育てる中で、ふと思うようになった「私自身もADHDかもしれない」という疑念…。今回は、診断を受けることへの迷いや、自分を受け止めるまでの気持ちの揺れを正直に綴りました。
ADHDの特徴「当てはまるなぁ」と思うこともしばしば
実は、長女とケンカをしているとき、彼女からこんな言葉を浴びせられたこともあるんです。
「ママだってADHDの可能性あるじゃん!同じじゃん!」
ADHDと診断され、それを受け止めている長女に言われるってことは……やっぱり?
一度気になったら、とことん気になる。ADHDの特徴として「切り替えができない」という点がある。これは、すごく当てはまると自覚があるんです。
平日の昼下がり、図書館で作業をしていた時のこと。とある事件が起こったのです。
パソコン持ち込み席が数席しかないスペースで、私はなんとか空いていた席に座りました。しかし…。隣には、机いっぱいに荷物を広げ、靴下を脱いでリラックスしているという、ちょっと独特な人がいたのです。
(まぁ、席は近いけど気にしないようにしよう)そう思った矢先、気がついてしまったののです。机の下のほうから、強烈な臭いがすることに…!
私は、ニオイに敏感な方で、それに気づいてしまった瞬間から、もう意識がそこに固定されてしまう。作業どころではない。「気になって仕方がない」状態が続いてしまうんです。
「うるさい!」の一言に、ふつふつと怒りがこみ上がる
その日、作業をしている最中に、ふいに電話が鳴りました。内容は短く、すぐ終わると思ったので、その場で小声で話していました。そして電話を切ろうとした、その瞬間。隣の方から突然、鋭い声が飛んできたんです。
「うるさい!電話するなら外でしろ!」
……すみません。
確かに、館内通話は禁止事項。
ルールを破ったのは私のほうなのですが、注意をしてきたのは、靴下を脱いだ足から強烈なニオイを放つ、あの人だったのです。
そのとき、私は「アナタに言われたくない」という思いが、どうしてもぬぐえませんでした。
「臭い」もまた、迷惑行為では?
もちろん、どうにもならない体質のニオイもあり、それを責めるつもりは毛頭ありません。けれど、足の臭いは靴を履いていれば防げるのでは……。思わず、国民的アニメの“野原ヒロシ”を思い出してしまいました。彼だって靴を履いている間は無臭(のはず)。
それなのに、わざわざ靴下を脱いで作業するなんて!これも立派な「迷惑行為」なんじゃない!?
一度スイッチが入ると止められない。私の中の“怒りチャッカマン”が起動してしまったのです。
図書館で出会った「癖の強いおじさん」との攻防戦。自分でも止められない“怒り”のスイッチが入ってしまった筆者は、そこで何を思い、どう振り返ったのか……
▶▶「足クサおじさん」に注意されてブチ切れた私…それってADHDの特徴?と思ってしまった理由
では、感情のコントロールと、自分自身の“発達特性の可能性”に向き合う筆者の率直な思いが綴られます。