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意外と知らない生前贈与の新常識!2025年のうちに知っておきたい法改正後のポイント

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意外と知らない生前贈与の新常識!2025年のうちに知っておきたい法改正後のポイント
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「親孝行した子に多めに渡したい」「現金がいい人もいれば、不動産がいいという人もいる」…etc.生前贈与には税金や手続きのルール、家族間のコミュニケーションの壁が立ちはだかることも。特に「孫に渡したい」と考える場合には、思わぬ“落とし穴”があることも。相続・贈与のプロ、ファイナンシャルプランナーの土方朋さんに、2024年の法改正で何が変わったのか、また2025年のうちに知っておきたい生前贈与の基本を教えていただきました。年内の贈与に向けて、動くなら“今”がタイミングです!

PROFILE

土方朋(ひじかたとも)/1級ファイナンシャルプランニング技能士

2008年三井住友銀行入行

2021年三井住友銀行退職

2022年準備期間を経て、AMI FINANCIAL DESIGNを設立

「渡す側の気持ち」と「受け取る側の事情」がすれ違う前に知っておきたい贈与の基本と注意点

たとえば、2人姉妹の場合。

「均等に分けたい」という親の想いから、一つの土地を2分の1ずつ分け、それぞれの名義で家を建てるケースがあります。

姉は実家に住んでいて、そのまま住み続けるつもり。

一方、妹はすでに結婚して別世帯。そんなとき、妹にも「平等に」ともう一方の家を相続させようとすると、「こんな家いらない」「住まないのに、相続したら固定資産税だけ払うの?」と困ってしまうことも。

結局「売るしかない」と判断して手放してしまい、見知らぬ人が隣に住むことになると、姉の生活環境にも影響が出てしまいます。

「平等に分けたはずなのに、家族の関係にヒビが入る」。

そんなすれ違いを防ぐためにも、“財産の分け方”は「今」だけでなく「その後の暮らし」まで想像して考えることが大切です。

—だったら「現金でもらいたかった」とか、「親孝行したのに損をした気がする」と感じてしまう人も?

「そうですね。『親の面倒を見た人に多く渡したい』という親御さんもいますが、他の兄弟からすれば不公平だと感じることもある。ここで大切なのが渡す側の想いだけでなく、受け取る側のタイミングと形にも配慮することなんです」

生前贈与って、どうやるの? 基本のやり方と注意点

「生前贈与とは、『1年に110万円までは税金がかからない』という基本ルールがあり、毎年コツコツ渡していく方法や、一気にある程度の金額を渡す制度もあります。ただ、2024年から、生前贈与に関する制度が大きく変わりました。従来は、相続開始前3年以内の贈与は“なかったこと”として相続財産に加算されていたのですが、これが7年以内に延びたんです。つまり、「早めに贈与しておけば相続財産に含まれない」という従来の考えが通用しにくくなったということなんです。たとえば子どもに毎年少しずつ現金を贈与しておこうと思っても、それが7年以内であれば、相続の際にはまた相続財産として再評価されてしまう可能性があります」

—“節税”を目的に生前贈与していた人にとっては、結構大きな変更ですね。

「おっしゃる通りです。これまで“相続対策”として贈与をしていた方は、今まで通りでは通用しないと考えた方がいいと思います。ただし、逆に言えば”早めに備える意識”が高まる良いきっかけにもなるはずです」

「孫にあげたい」…も注意!

ー最近は孫へお金をあげたい、教育資金として援助したいという声もよく聞きます。

「子供や孫へ若いうちから多額の金銭を与えることに不安を感じる方も多くいらっしゃいます。相続対策として早めに贈与はしたいけど、子供には自分で働いて得たお金でしっかり生きてほしいというのが親の本音ですよね。

贈与には様々な制度が存在しますので、その方にあった渡し方ができます。例えば、教育資金贈与は学校等に支払われる入学金や学費、そのほか学用品の購入にのみ利用できる仕組みです。明確に入出金を管理されるため、確実に教育費として利用されます。教育費に使ってほしいという想いで、亡くなった後に孫へ遺そうとすると相続税が2割加算されるなどの税負担が大きくなるケースがありますので、贈与制度を活用することで、適したタイミングで送り主が意図した目的で使ってもらえるように、お金を渡すことができます」

贈与の制度はたくさんありますので、誰にどんな目的で渡したいか、専門家に相談するのがおすすめです。

今のうちにあげておけば安心”ではない”

「財産の分け方でご相談いただくケースが多いですが、しっかり考えて配分を決めていても、実際に相続が発生すると、『私の方が介護をした』『兄は住宅資金をもらっているけど私はもらっていない』など、争続に発展するケースも少なくありません。

贈与の制度を利用し、生きているうちに資産を渡しておくのは受け取る側にとっても望まれるケースが多いです。制度をしっかり利用し、円滑な相続実現のため、どんな想いでその配分にしたのか、きちんと受け取る側にも伝えてあげることが大切です」

ぜひ専門家にご相談いただきたいですね。

税制は毎年改正になることもあります。今年使える制度は今年のうちに。どうやったら損をしないか、失敗しないために生前贈与についてもしっかり学んでおくことが大切です。

“知らなかった”が後悔につながることも少なくありません。

土方さんと直接お話できる無料イベントも!

相続の基本と生前贈与について、土方先生が詳しく解説してくれます。相続はやろうと思ってもなかなか進まないもの。そんなモヤモヤも解決して、一つずつ進んでいくことができます。特に生前贈与は2024年に法改正があり知らないと後悔することも。今年中に生前贈与を考えている方はこのタイミングの参加がおすすめ。ぜひ土方さんに直接会って相談してみたいと思った方のためにスペシャル企画を開催いたします。

「今から備えたい相続の基本と失敗しない生前贈与のコツ」

開催日程:2025年10月31日(金)13:00〜14:30(開場:12:30)

開催場所:主婦の友社(東京都品川区上大崎3-1-1目黒セントラルスクエア内)定員50名 ※最低催行人数5名

講師:1級ファイナンシャルプランニング技能士 土方朋さん

参加費:無料

★【無料】セミナー応募フォームはこちら★

https://forms.gle/LyrJYgtZQ2AJDyNa8

※お申し込み多数の場合は抽選となる場合がございます。

※お申し込み後、事務局より3営業日以内にご連絡差し上げます。

「相続は、思いやりのリレー」と語る土方朋さんが直接相続の基礎を教えてくれるセミナーです。主婦の友社とニッポン放送「生活の窓口」の共催で行います。相続という人生の大きな課題に、少しでも多くの方に参加いただきたいという思いで、出版社とラジオ局がともに連携して企画いたしました。ぜひ、この機会をお見逃しなく!

<セミナー参加後は土方さんによる個別相談会も実施>

開催日程:2025年11月5日(水)、11月7日(金)、11月12日(水)

10:00 11:30 13:30 15:00

開催場所:ニッポン放送(東京都有楽町) 生活の窓口

※個別相談は事前予約制ですので10月30日実施の本セミナー終了後にご案内いたします。

▼土方さんの他のお話を読む▼

>>相続の専門家が教える「親が元気なうちに”やっておいてもらう”ことランキング」遺言書だけじゃ不十分?

https://youyoutime.jp/articles/10012799

>>お金のプロが語る「相続でもめる家族の傾向は…」【もめない相続】のための5つのステップも

https://youyoutime.jp/articles/10011860

>>「相続のこと後回しにしていませんか」家族間で“もやもや”しないために専門家が最も重視するコト

https://youyoutime.jp/articles/10011864

取材・文/橋本夏子


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