【大学受験2028】東京科学大、医学科で後期日程の廃止…医工連携コース新設
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2028年度選抜について、同大学はすでに2025年7月15日と11月14日に理工学系で公表している。大学統合に伴い、新たに医歯学系においても見直しを行った。
一般選抜(前期日程)では、医学部保健衛生学科看護学専攻において大学入学共通テスト(以下、共通テスト)の科目と配点を変更する。理科については、変更前は「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」から2科目、または「物理」「化学」「生物」から2科目を選択することが可能であったが、変更後は「物理」「化学」「生物」の3科目から2科目を選択に限定する(理科基礎科目の選択は不可)。これにともない、理科の配点を200点とする。また、共通テストと個別テストの配点比率を現在の【560:300】から【600:300】に変更する
募集人員についても変更があり、医学部医学科は69名から71名、保健衛生学科検査技術学専攻は20名から27名、歯学部歯学科は33名から35名にそれぞれ増員する。
一般選抜(後期日程)では、医学部医学科と保健衛生学科検査技術学専攻で後期日程試験を廃止する。歯学部歯学科については継続して実施する。
学校推薦型選抜では、医学部医学科の学校推薦型選抜を廃止し、「地域特別枠推薦選抜」のみとなる。医学科以外の学科・専攻については継続して実施する。
医学部保健衛生学科看護学専攻では推薦要件を変更し、調査書の学習成績概評をA(評定平均値4.3以上)から全体の学習成績の状況(評定平均値)4.0以上に緩和する。
保健衛生学科検査技術学専攻では、評価方法に共通テストを追加する。志願者は指定する教科・科目をすべて受験する必要があり、1科目でも受験していない場合は合格対象とならない。合格判断の目安得点は、指定教科・科目の得点総合計が原則68%以上とする。
歯学部歯学科では、共通テストの合格判断目安得点を原則7割以上から72%以上に変更し、学校推薦型選抜の募集人員を10名から8名に減員する。
地域特別枠推薦選抜では、医学部医学科において条件付合格の発表を廃止し、共通テストの成績を加味して評価を行う方式に変更する。
総合型選抜では、国際型選抜(仮)を新設する。従来実施していた国際バカロレア選抜、帰国生選抜、私費外国人留学生特別選抜を統合し、インターナショナルスクールに通う生徒も新たに対象に加える。医学科は5名程度、医学科以外の学科・専攻は若干名を募集し、11月に選抜を実施する。
学士編入学試験では、医学部医学科の実施時期を6、7月から9、10月ごろに変更する。
さらに、医工連携人材養成コースを新設する。社会に新たな価値を創出する医工連携人材の養成を目的とし、基礎研究と臨床への橋渡し研究や理工学との学際的教育プログラムを目指す。募集人員は医学部医学科10名で、東京科学大学理工学系の対象学院に在籍する学生から選抜する。対象学院は理学院、工学院、物質理工学院、情報理工学院、生命理工学院、環境・社会理工学院のすべてとなる。
同コースは2026年度入学生から対象とし、理工学系で3年次早期卒業後、医学部医学科の2年次に編入学する。理工学系3年間、医学科5年間の計8年間(最短)在籍することとなり、「理学または工学」と「医学」の2つの学位が取得できる。3年次早期卒業の見込みがあることが出願条件となり、本学在籍中の学業成績、面接などによって選抜を行う。
なお、詳細については必ず当該年度の学生募集要項で確認する必要がある。入試制度については今後も継続して検討を行い、さらなる変更が生じた場合には、同大学受験生Webサイトにて速やかに知らせるとしている。
《吹野准》
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