小中学生、2025年のしあわせ度82.7点…来年も「変わらない」6割超
子育て・教育
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調査は2025年11月16日、全国の小学4年生から中学3年生の男女600人と、15~79歳の男女700人を対象にインターネットで実施した。昨年に引き続き2回目。
2025年の1年間について、自分がどの程度「しあわせ」だと感じたかを0~100点で尋ねたところ、小中学生の平均は82.7点、高校生以上は66.3点だった。いずれも前年よりわずかに上昇し、小中学生は前年より1.2点、高校生以上は1.6点高かった。小中学生を男女別にみると、小学生は男女とも平均85点以上で、4区分の中でもっとも低かった中学生男子でも78.1点と高水準だった。
2025年で心に残った出来事を自由回答で尋ねたところ、小中学生では「家族や親戚との旅行」がもっとも多かった。ついで「学校の修学旅行・課外授業」が続き、「遠足」「職業体験」「自然教室」などの回答も見られた。また、2025年の特徴として「大阪・関西万博」や「クマの出没」をあげる声もあり、それぞれ14件の回答があった。
小中学生別にみると、小学生は男女ともに「家族や親戚との旅行」が最多だった一方、中学生では男女とも「学校の部活・クラブ活動」に関する出来事がもっとも多かった。高校生以上では「選挙・首相交代などの政治関連」が多く、政治の動きが強く印象に残ったようすがうかがえる。
もっとも心に残った出来事について、そのときの気分をオノマトペで回答してもらったところ、小中学生と高校生以上で上位4位までが共通し、1位は「わくわく」、2位は「やったー」、3位は「うきうき」、4位は「どきどき」だった。一方、小中学生では5位の「へとへと(7.5%)」が4位の「どきどき(28.3%)」と大きく差が開いている点が特徴的だった。
2026年の世の中について、2025年と比べてどうなると思うかを尋ねたところ、「変わらない」と答えた小中学生は65.8%にのぼり、高校生以上(50.6%)を15.2ポイント上回った。「良くなる」と答えた割合は小中学生、高校生以上ともに3割程度だった。「悪くなる」と回答した割合は小中学生が7.0%で、高校生以上(18.7%)より11.7ポイント低かった。小中学生を男女別でみると、「良くなる」と答えた割合は小学生男子が34.0%でもっとも高かった。また、年代別では、15~19歳で「良くなる」と回答した割合が56.0%と、ほかの年代を大きく上回っている。
来年2026年の目標や願望を自由回答で尋ねたところ、小中学生の「自分自身や身の回りのこと」では、「勉強をがんばる」「テストで100点をとる」といった学習に関する回答がもっとも多かった。「希望する高校に合格する」などの入試関連を含めると、約4割が勉強や学校に関する内容だった。「社会や世の中のこと」では、「戦争をなくしてほしい」「世の中が平和であってほしい」といった平和を望む声が引き続き多かった。一方で、これらの回答は前年より減少し、「物価が下がってほしい」など物価高への関心が前年より高まっている傾向も見られた。
高校生以上では、「自分自身や身の回りのこと」として「自分や家族の健康」をあげる声がもっとも多かった。「社会や世の中のこと」では、「物価が下がる」ことへの期待が最多で、前年より回答件数が増加した。
《風巻塔子》
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