
仕事だけでなく、家事に介護に育児に地域にと、それぞれがそれぞれの立場で多忙な日々を送るオトナサローネ執筆陣。彼女ら&彼らが各自の目線で今年「買ってよかったもの&行ってよかった場所」を語る、2025年ベストバイ&ベストプレイスです。
2025年に行ってよかった場所として「一人旅・仕事旅、ぐっと来た オトナ旅 3選」を挙げてくださった佐々木千絵さんは、イラストレーターにして旅エッセイスト。最近は台湾にハマり中。

【2025ベストバイ&ベストプレイス】
「自分の意思100%で決めたわけじゃない旅」も多かった2025年。それでも「行ってよかった」と思う場所は?
これを読んでるみなさんも同じ気持ちの方は多いと思いますが、今年一年も例年通りあっという間でしたね。みなさん本当にお疲れ様!
はじめまして、もしくはお久しぶりです。以前約2年間にわたって”漫画で台湾一周”という漫画をオトナサローネで連載していた現場主義イラストレーター(今決めた)の佐々木千絵と申します。
さて、2025年、思い返せばいろいろなプレイスに行きました。オトナというのは「休みがあるから旅に行く!」という王道な順序だけでなく、時に仕事のついでに旅をねじ込むことができたり、「あ、なんだかマイルが貯まったからどこかへ行けそう!」とひょんなことがキッカケで遠くへ行く機会に恵まれたりするものなんですね。
私は特に今年、その「自分の意思100%で決めたわけじゃない旅」に多く行きました。例えば叔父に誘われたのでロスに大谷翔平の応援に行き、推しがライブするからとシンガポールへ出向き、仕事で滞在した仙台で観光も満喫。
どれも甲乙つけ難い楽しい思い出なのですが全てあげると果てしなく長くなりそうなので、その中から「場所」に絞ってまた行きたいところを3つ選んでみました。
次ページ▶3位は「佐々木千絵さんといえば」のあの国!
まずは3位! ツウも未踏なことが多い、台湾の「奮起湖」
★マンガはクリックすると拡大できます。
台湾には何度も行っているのに、奮起湖は未踏、という人は意外と多い。少し行きづらい。そのぶん、行ってしまった人だけが持ち帰れる景色があった!
実は奮起湖では結構な雨でした。晴れた日に来たかったな、なんて少し残念に思ってたのですがここで旅においての「人間万事塞翁が馬」発動、その水分をたっぷり含んだ空気のおかげで帰りのタクシーから恐ろしいくらい美しい雲海が見られたのです。
この時は無計画に日帰りで行ってしまったけれど、檜の中の遊歩道を少し散策したらオトナになるにつれて湧き上がるハイキング欲が刺激されたので、次は2泊くらいして大自然の中に身を置き、美味しいものをじっくり堪能するぞ!と心に決めたのでした。
~奮起湖のお気に入りみやげ~
・阿里山金萱茶葉
日本だと4000円近くしそうな高級阿里山金萱烏龍茶が約半額! 高級な烏龍茶の種類で大好きなんだけど日本で買うとお高いのでここでオトナ買いした。
(奮起湖老街にある信佐茶倉というお店はゆっくり試飲できていい茶葉のお茶が買えるよ。)
・ロールオンタイプの天然檜精油
枕元に使うと一気に高級檜風呂に入ったような香りに癒される。
(お茶屋さんの手前のお土産やさんに売っている。)
・奮起湖大飯店のお弁当グッズ
私が買いたイラストの保冷バッグとか、昔ながらのステンレスのお弁当箱など鉄道好き、駅弁好きさんはぜひ。
次ページ▶2位、そこはちょっと意外な…国内でも「新しい発見」の地?
お次は第2位!「畏敬の念」という言葉を初めて感じた「阿蘇」
★クリックすると拡大できます。
阿蘇すごかったなぁ…。前日に雪が降った翌日の快晴という恵まれた天気もあいまってか、とにかく素晴らしかった。国内外、見晴らしがいい観光地や大自然がのぞめる場所に行ってきたけど、ここまで畏敬の念という単語がしっくりくる景色は初めての経験。
もちろん1 泊で全てまわれるわけも無く、今度は新緑の時期の南阿蘇にも行ってみたい!と考えています。
~熊本のお気に入りみやげ~
・阿蘇朝日屋精肉店の馬肉!
ここは絶対行って欲しい!冷凍の馬肉希少部位が揃えてあり、お店の方も親切で楽しいお店。夏場は軒先で座って馬刺しが食べられるみたいです。私はその日のホテルで食べる用にスライスして使い捨てトレーに盛り付けてもらいました。自宅へもクール便で配送。最高。
・メルシャン 八代不知火蔵 クラフトジン 八つ星 和柑橘
角打ちで飲んでみたら爽やかな嘘臭くない柑橘の香りがとてもおいしかった。
・紅蘭亭の温めるだけ太平燕(タイピーエン)
自宅でのお昼ご飯になどにピッタリ!
くまモングッズは言わずもがな。
次ページ▶これは絶対想像もつかなかった…聞いたら行きたくなる「意外なベスト」
そして第1位! 私の【2025ベストプレイス】は「チェコ」でした!
★クリックすると拡大できます。
いつも自分が日常生活を送っている場所から地理的に遠い場所というのは違いも大きい。チェコの特にブルノは観光客もあまり見かけず、アジア人もちらほらしかいなかった。世界遺産の街プラハから行くとぐっと地方感があり降り立った直後は寂しくなるほどのアウェイ戦。
しかし5日間滞在するうちに実は中心地は夕方になると路上が一気にHUB状態になると知る。飲めや、喋れや、笑えやで、さすが世界一のビール消費量の国民、それこそ水のように飲む、飲む、飲む。気づけばその輪のすぐ隣で、一人だけど同じように飲んでいた。ああ楽しい。
チェコはもちろんスロヴァキア、オーストリアも心躍る時間が過ごせました。
~チェコのお気に入りみやげ~
・クルテクのトートバッグ
チェコの国民的キャラクターモグラのクルテク、のクルテクがプリントされたバッグ。バッグの地の色が青、黄色、赤、とかわいくまとめ買い。軽くて嵩張らないというのもポイント。街中のおみやげ屋で売っている。
・Manufakturaのビールリップ
ホップなどの成分が入っているリップで、チェコのブランドというからおみやげに最高。空港やプラハの旧市街広場の近くにも路面店があった。
・spabeerlandのビールバスフォーム
ビール飲み放題しながらビール風呂に入れるという酔狂の極みレジャー施設で売っていたおみやげ。瓶ビールのような形態のペットボトルに黄金色のビール酵母やホップエキスを入れたバスフォームにちゃんときめ細かい泡までビールに寄せていて自分へのおみやげにしました。肌がツルツルになる!
また2026年もベストプレイスを求めて長くずっと旅し続けたいな、と思った時に必要不可欠なのが足腰!と最近痛感しています。2025は体力の低下が身に染みたので、春からジムに通い始めました。主たる目的がダイエットじゃないなんて切実ですね。
2026も仕事を頑張り、体力をつけ、胃腸の調子を整え、肝臓をいたわり、たくさん移動していきたいなと思ってます。
佐々木千絵
*2026年春発売に向けて、上記三選以外にもたくさん旅のエピソードを漫画にまとめた本を発売予定です!良かったらインスタグラムをチェックしてくださいね。
【2025ベストバイ&ベストプレイス】








