「緑茶ではありません!」脂質の多い食事と一緒に飲むと「脂質の吸収を防ぐ」注目度が高まっている飲み物とは?血糖値、コレステロール値も改善【専門家が解説】 | NewsCafe

「緑茶ではありません!」脂質の多い食事と一緒に飲むと「脂質の吸収を防ぐ」注目度が高まっている飲み物とは?血糖値、コレステロール値も改善【専門家が解説】

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「緑茶ではありません!」脂質の多い食事と一緒に飲むと「脂質の吸収を防ぐ」注目度が高まっている飲み物とは?血糖値、コレステロール値も改善【専門家が解説】
「緑茶ではありません!」脂質の多い食事と一緒に飲むと「脂質の吸収を防ぐ」注目度が高まっている飲み物とは?血糖値、コレステロール値も改善【専門家が解説】 全 1 枚 拡大写真
  

今年は例年よりも早く全国的に猛威をふるっているインフルエンザ。予防接種をしたり健康的な生活を心がけたりと、インフルエンザ対策をしているオトナサローネ読者も多いでしょう。そんなインフルエンザ対策として、またダイエット効果も近年世界的に注目されているのが紅茶。今回は一般社団法人ウェルネス総合研究所が開催した「ポリフェノール研究セミナー『知られざる紅茶ポリフェノールの働き』最新知見」に参加して、静岡県立大学食品栄養科学部客員教授で農学博士の中山勉先生に、紅茶ポリフェノールの驚くべき働きについて詳しく聞いてきました。

▶カテキンよりすごかった!?

紅茶は実はすごい!紅茶ポリフェノールの基本

紅茶の葉にはいくつものポリフェノールが含まれており、「紅茶ポリフェノール」はその総称です。代表的な紅茶ポリフェノールには紅茶の明るい赤色と適度な渋みを生み出すテアフラビンと、濃い赤褐色とコクや深みを生み出すテアルビジンという2つがあります。

世界の三大趣向飲料はお茶、コーヒー、ココアの3つと言われており、それぞれカフェインあるいはテオブロミンを含むことが知られてきました。中枢神経を刺激するカフェインやテオブロミンを含む飲み物を、これまで人間が好んで飲んできたのでしょう。

実は紅茶の摂取量は水に次いで2番目でコーヒーよりも多く飲まれているものの、あまりその機能性は注目されてきませんでした。実際にこれまでコーヒーや緑茶に関する研究は盛んにおこなわれてきましたが、直近5年間では紅茶に関する研究論文が急増しているそうです。紅茶には実はすごい機能がたくさんあることが最近になって明らかになり、世界でもたくさんの紅茶研究が急速に進んでいます。

緑茶と紅茶ではどちらもポリフェノールを含みますが、中身は大きく異なるそうです。緑茶にはポリフェノールとしてカテキン類が多く含まれますが、テアフラビンは存在しません。一方で紅茶に含まれるテアフラビンは、葉が持つ酵素によって製造過程でカテキン類の一部がテアフラビン類に変換した後、さらにテアルビジンが生成するというメカニズムになっています。

紅茶ポリフェノールは分子が大きいというのが特筆するべき点。分子が大きいことで血中に入りにくいため、腸管や消化酵素の表面で作用したり途中で吸収されることなく大腸まで届くという特徴があります。

▶脂質の吸収をおさえ、ダイエットにも

紅茶ポリフェノールが脂質の吸収を抑え、ダイエットにも!?血管疾患の死亡率も低下

この分子が大きいという特徴から紅茶ポリフェノールの、特にテアフラビンが脂質の吸収において注目すべき機能があります。

食べ物に含まれる脂質の多くを占める中性脂肪は乳化や分解を経て小腸から吸収されますが、紅茶ポリフェノールは中性脂肪の乳化と分解を阻害します。そして中性脂肪を体外に排出してくれます。つまり、脂質の多い食事と一緒に紅茶を飲めば紅茶ポリフェノールの機能によって脂質の吸収を抑えられ、ダイエット効果が期待できるのです!

またラットを使った実験では、テアフラビンを経口投与したラットの動脈の血流を短時間で増加させました。また紅茶の摂取によって血中のLDLコレステロール濃度が低減したという実験結果や、テアフラビンが腸内細菌叢に作用して便秘を改善することが確認されています。テアフラビンには脂質吸収を減らし、食欲を抑えてエネルギー代謝改善や腸内細菌叢の調節などに作用することから血糖値やコレステロール値を改善して抗肥満に働く効果も期待されています。

さらにイギリスでは1日2杯以上の紅茶を飲んだ人において血管疾患、虚血性心疾患、脳卒中の死亡率が低下したという実験結果もあるそうです。これは紅茶ポリフェノールが腸内環境を整え、脳や血管など全身にいい影響を及ぼしている可能性を示唆しています。このようにこれまでの実験や研究の結果から、紅茶ポリフェノールの持つダイエットや健康効果には目を見張るものがあると言えますね。

脂肪分たっぷりのケーキやスコーンなど、アフタヌーンティーをいただく際に、紅茶を飲むのも理にかなっているというわけです。

【こちらも読まれています】▶▶紅茶が「インフルエンザAウィルスやコロナの感染能力を低下」させるという研究結果も。効果を発揮する飲み方とは


《OTONA SALONE》

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