学童保育退所は小3が最多、退所後の留守番増加で自己肯定感に影響
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同調査は、共働き世帯の増加に伴う放課後の居場所へのニーズの高まりを受け、2025年12月17日にインターネットで実施された。千趣会「子育て応援基金」の協力のもと、放課後NPOアフタースクールが独自に行ったものだ。
調査結果によると、公立学童保育の退所時期は「小学3年生」が最多で32.9%を占めた。一方、小学1年生でも約2割が退所しており、1年生の4月から6月に約1割の退所が発生している。退所理由としては「子供が行きたがらなくなった」が最大で、背景には活動内容のミスマッチや友達の退所、制度上の制約などがあるという。定員拡充や学年上限の運用改善とともに、過ごし方の質の向上が求められている。
退所後の過ごし方は「自宅で留守番」が全体より17.4ポイント増加した。週4日以上留守番する子供は20.4%に上り、5人に1人が該当する。保護者からは、デジタル機器の利用に偏ることへの懸念や、安全面、過ごし方の質に対する不安の声が寄せられた。
放課後を主に「自宅で留守番」で過ごす子供について、自己肯定感やチャレンジ意欲を調査したところ、相対的に低い傾向がみられた。子供の自己肯定感(自分のことが好きだ)の肯定回答は全体で83.8%だったが、過ごし方別では「祖父母・親戚の家」が92.1%ともっとも高く、「自宅で留守番」は74.8%と全体を下回った。
チャレンジ意欲(難しいことや、やったことのないことをやってみたいと思う)についても、全体では61.1%が肯定回答だったのに対し、「自宅で留守番」の子供は46.8%と低くなっている。一方で「行きたい・好きな・ほっとできる」と感じられる居場所で過ごしている子供ほど、自己肯定感やチャレンジ意欲、将来への希望が高いことがわかった。
調査を実施した放課後NPOアフタースクールは、学童保育が子供にとって「行きたい」と思える場になることが重要だと指摘。活動の選択性や体験機会の充実など、質の向上が必要だとしている。また、小学3年生以降の受け皿拡充や地域の多様な居場所づくりなど、豊かな放課後の選択肢を社会全体で広げていくことを提言している。
《風巻塔子》
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