9歳の壁を突破する読書…夢中と「適切な負荷」で成績アップ
子育て・教育
リセマム/教育・受験/小学生
子供の「読む力」の成長は、なめらかな一本道ではなく、段階ごとに「フェーズの壁」が存在する。たとえば、「かいけつゾロリ」のような絵が多くテンポの良い本は読めても、挿絵が減り文字数や地の文が増えると手が止まってしまう子供も少なくない。
これは、読書が嫌いになったというより、語彙の抽象度が上がる「9歳の壁」、長編に挑む「文字数の壁」にぶつかっている状態だという。
壁を乗り越えるカギは2つある。1つ目は、本の世界に浸り時間を忘れるリーディングゾーンに入ること。時間を忘れるほど本の世界に深く入り込む経験は、「もっと読みたい」と、次の1冊へ向かう原動力になる。そして、夢中になれる本であれば、多少の知らない言葉や長さも乗り越えて挑戦できるようになる。
2つ目は、今の力で読める範囲内での適切な負荷(ほんの少しの背伸び)。楽に読める本ばかりでは力が伸びず、難しすぎる本は挫折の原因になる。知らない単語が0.7~1.9%ほど含まれる本が、語彙学習に効果的だとする研究もある(出典:猪原敬介「科学的根拠(エビデンス)が教える子どもの『すごい読書』」)。
夢中になれる本に出会う。ほんの少しだけ背伸びできる本を読む。この2つがそろうと、子供の中に良いサイクルが生まれる。読めるから吸収でき、わかることが増えるから面白くなる。このサイクルが回ることで、「読む力」だけでなく、好奇心も育っていく。その結果、国語だけでなく、算数・理科・社会などすべての教科の成績の伸びにつながっていくという。
《木村 薫》
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