
季節の変わり目や日々の忙しさのなかで、そんな身体の「重だるさ」を感じていませんか?
今回は、これまで14万人以上の施術やセルフケア指導を手がけてきた整体師・永井峻氏(楽ゆる整体&スクール代表)が提唱する、おなかのツボを刺激して身体の芯から温める新しい自律神経ケアの方法をご紹介します!


自律神経って、そもそも何をしているの?
「体の回復スイッチ」
この通称が、自律神経のわかりやすいたとえです。
ひと言でいうと、体の環境を良い状態に保つために、オンとオフの切り替えをしてくれる自動システムのようなものです。
食べた物を消化する、暑いときには汗を出して体温を下げる、夜にグッスリ眠る、朝はスッキリ目覚める、これらができるのはすべて、自律神経の働きによるものです。その他、数え切れないほどの多種多様な仕事を、自動で=自律的にやってくれるため、「自律」神経と呼ばれます。
そんな自律神経は、2つの役割を持っています。
車にたとえると、「アクセル役」が交感神経です。
主に日中に優位になって働き、「頑張る」のを助けてくれます。呼吸を速くして心拍数や血圧を上げ、筋肉や心臓に血液を集めて、運動能力を高めます。
テンションを上げて戦う、働くのに向いた状態にしてくれる神経です。
もう1つ、これとは逆の「ブレーキ役」が副交感神経です。
主に夜間に優位になって働き、「休む」のを助けてくれます。呼吸を遅くして心拍数や血圧を下げ、内臓や皮膚に血液を集めて、消化・吸収や再生力を高めます。
テンションを落ち着かせ、回復するのに向いた状態にしてくれる神経です。
つまり、自律神経が持つ2つの働きは、どちらもとても大事。
働くべきときにやる気がちゃんと出るのも、休むべきときにしっかり休めるのも、自律神経が整っていてこそ。集中やリラックスだけでなく、筋肉にしっかり力を入れるアドレナリンというホルモンや、ストレスに対抗するコルチゾールというホルモンの分泌さえ、自律神経が調節してくれています。
ちなみに、ぼくたちの疲れが一番抜けるのは、眠っているときです。これはきっと、感覚的にもわかりやすいですよね。睡眠の質が低くて睡眠不足が続くと、体はだるく、頭の働きも鈍く、やる気は出にくく、イライラ・くよくよし やすくなります。こうした睡眠の質を決めるのも、自律神経です。
体だけでなく、心のコンディションも左右する。もっと言うと、体と心をつなぐ役割をしているとも言えます。 自律神経が整っていれば、あらゆる不調は治りやすい。
これが、自律神経が「体の回復スイッチ」といわれる所以(ゆえん)です。
だからこそ、今どんな不調で悩んでいるとしても、まず自律神経を整えましょう。そのケアは、体の悩みであれ、心の悩みであれ、やる気や集中力の欠如と いったことであれ、必ずプラスの効果をもたらします。
健康を取り戻すためには、この超優秀な「体の回復スイッチ」を真っ先に復活させることが大切なのです。
自律神経は「頑張る力」と「休む力」を使い分ける縁の下の力持ち
なぜ、私の自律神経はなかなか整わないのか?
自律神経が大事ということは、ご存じの方も多いでしょう。
ただ、「自律神経は整ってる?」「自分で整えられる?」と聞かれて、自信を持って答えられる人は少ないのではないでしょうか。
2022年に株式会社ロッテが行った400人規模の調査によると、 42 ・9% もの人が「自律神経の乱れを感じている」と回答しています。また、「季節の変わり目に自律神経の乱れを感じる」人は 89 ・6%。それにもかかわらず、自律神経を整える方法を知っていると答えた人は、わずか 22 ・5%でした。
つまり、悩んでいるけど有効な対策はよくわからない、という状態ですね。
自律神経の整え方というと、一般的によく言われているのは、「早寝早起き」 「有酸素運動」「呼吸法」「腸活」といったものです。
ただ、それらを熱心に試しても「どうもスッキリしない」「整ったかどうか 実感がない」と悩む人から相談を受けることが、非常に多いのです。
ではなぜ、この悩みは解消されないのか。
それは、最も大きな原因である「めぐりの土台」が崩れているからです。
ぼくたちの体の中には、「気(き)・血(けつ)・水(すい)」という3つのめぐりがあり、これらを「めぐりの土台」とぼくは呼んでいます。自律神経が整うには、これらに詰まりが ないことが必須条件なのです。
「気」は元気や気力のもとになるエネルギー。空気や電気も含みます。

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「血」は血液のことで、体幹や手足の中心に栄養を届け、体内を掃除をします。
「水」はリンパ液などのことで、血液 が届かない隅々まで体を潤します。
例えば、呼吸が浅くて「気」が滞るような緊張状態だと、イライラしたり、不安が強くなったりします。
「血」のめぐりが悪いと、脳への酸素や栄養が不足して、無気力、集中力の低下ということが起こります。
「水」のめぐりが悪いと、むくみ、だるさといった症状で体が重くなります。
体にとってめぐりが滞ることは、必死に頑張ることを求められる「負担」でもあり、安心や安全を脅かされる「危機」でもあります。
そんな状態では、アクセルである交感神経が活躍し切れなかったり、ブレー キである副交感神経が過剰に使われたりと、自律神経がうまく働けません。
だから、めぐりの土台が崩れている人は自律神経がなかなか整わないのです。
優先すべきは「気・血・水」のめぐりを良くすること。それが、自律神経を整えて健康になるための秘訣です。
気・血・水というめぐりの土台が 自律神経を支える
つづき>>【疲れ・冷え・便秘】お腹を触って硬い人は要注意!内臓に溜まったストレスをほぐす「ツボ回し」とは?
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