米国の権威ある漫画賞「アイズナー賞」を複数回受賞するなど国内外で高い評価を受けるホラー漫画家・伊藤潤二。1994年に「月刊ハロウィン」(朝日ソノラマ)にて発表した短編ホラー漫画が「首吊り気球」だ。
自分と同じ顔の巨大な気球が突如として空に現れ、首から垂れ下がる縄で本人の命を狙うという不条理な恐怖を描く。2000年に映画化、2023年にNetflix配信シリーズ「伊藤潤二『マニアック』」にてアニメ化された。
本作で監督を務めるのは、2024年のタイ映画年間興行収入第1位および、タイ映画史上歴代2位を記録した大ヒット作『Death Whisperer2』を手掛けたタウィーワット・ワンター(Taweewat Wantha)。
東映とともに共同開発を手掛けるタイのThirteen Studio Co., Ltd.(以下13 Studio)は、近年より大規模なタイ発のジャンル映画製作を推進してきた新鋭のプロダクション。近年の同国において数々のヒット作を手掛け、同社史上最大規模の製作費を投じたタウィーワット・ワンター監督のアクション・ホラー映画『Dawn of Soengsang』の公開が控えている。
「首吊り気球」はタウィーワット・ワンター監督と13 Studioにとって、これまで取り組んできた野心的なジャンル映画制作の方向性をさらに発展させ、国際的に知られた日本のホラー漫画を、タイ映画の視点から新たに捉えるプロジェクトとなる。
本プロジェクトは、物語の舞台をタイへと移し、原作が持つ不気味な世界観を尊重しながら新たな解釈のもとで映像化される。
東映が培ってきた映画製作およびIP展開のノウハウと、タイにおけるジャンル映画の開発に注力してきた13 Studioが持つ同国の文化や観客に根差したクリエイティブの知見を融合し、日本を代表するホラーIPを世界に向けて発信する国際共同プロジェクトとして展開していくとしている。
キャスティング、製作および公開スケジュール、海外配給などの詳細については後日発表されるという。
コメント
東映株式会社 国際企画戦略部 企画室長 髙田志織
現代のホラースペースを牽引する伊藤潤二氏の数ある傑作のなかでも、『首吊り気球』は、その不条理で独特な世界観によってひときわ異彩を放つ作品です。
この唯一無二の作品を映像化するにあたり、現在のタイ映画界においてホラージャンルを牽引するタウィーワット・ワンター監督、および13 Studioとパートナーシップを結べたことを大変嬉しく思います。
彼らの鋭い感性と伊藤氏の卓越した想像力が融合することで、タイのみならずアジア中の観客に驚きをもたらす、これまでにない映画体験が生まれると確信しています。この共同プロジェクトを通じて、新たな次元の恐怖を世界へとお届けいたします。
監督:タウィーワット・ワンター(13 Studio CEO)『首吊り気球』は、初めて読んだ時からずっと心に残り続けている伊藤潤二氏の作品の一つです。これまでに触れたことのない、斬新で刺激的なアイデアに出会った時の感覚は、今でも鮮明に覚えています。いつの日か必ず映像化したいと願い続けてきた作品でした。
ついにその機会が現実のものとなった今、ファンの方々が愛する原作の恐怖や世界観を大切にしながらも、物語をより深く掘り下げ、私たち独自の視点から作品の新たな魅力を引き出したいと考えています。私にとってこの作品は、映画監督として心から情熱を注ぐ特別なプロジェクトです。



