「SNS依存症」にご用心
社会
ニュース
朝はメールチェックに続いて一仕事が増えた感じである。メールと違い多くの仲間とつながっている感がして「これは、ハマるかもしれない」というのが正直な感想だ。
そんな"ハマる"と言う危険性を「依存症」と言う。
まずピンと来るのが、古くからのアルコール依存症とタバコ依存症である。
また近年は薬物依存症も加えてよく耳にする。麻薬類から覚醒剤類までその対象薬物は広いく「法の眼をくぐった不法薬物」まで出回り悲惨な交通事故などを引き起こしている。
そして新顔の依存症が「ネット依存症」だ。
引きこもりの原因の一つにネット依存症が上げられている様に一つの社会現象になっているのである。引きこもりの部屋を取材した報道では、部屋にパソコンが3台。傍から見ると、家族や世の中から孤立して引きこもっているように映るが、本人的には「常時ネットでつながっていて寂しくない」と言う事だ。
元々インターネットは依存性が強いものである。今まではパソコンでアクセスしなければならないので「家がホームグラウンド」であり一定の制約が会ったが、ネット端末が従来のガラ携帯からスマートホンに進化し、PCとイコールになるにつれ依存症の危険性が増してきている。
携帯電話にメール機能がついた当初は「電車を降りるとメールチェック」という微笑ましい携帯メール中毒的な光景が見られたが、事態は少し深刻だ。
若い人と飲みに行くとスマホを手放さず「料理と場の雰囲気」をすぐ撮影し、SNSサイトにアップ。「いいね」が5人…と見せられるので驚くことが頻繁にある。
最近このような、24時間スマホを手放せない依存症候群の人がまわりに増えている。
それこそ、風呂の中までの様で「防水型スマホ」が必要な訳だ。
SNS依存症は中年層にも増えている。ある調査では「Facebookのヘビーユーザーは40才代」という結果もあるから当然の成り行きだ。
SNS依存が進むとイライラすることが増え、眠れなくなり、仕事が上の空になる。
本人は気がつかない事が多いが、まず"夜眠れなくなる"、"無意識に何時もスマホをいじっている"ことが兆候だと言われる。
スマホの新型が続々と発売され、便利なアプリが開発され、我々の暮らし方は大きく変わっているが「便利なものには棘がある」と言う事でもあるのだ。
[気になる記事から時代のキーワードを読む/ライター 井上信一郎]
《NewsCafeコラム》