【論説】「似せ海老」で今年も暮れる
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中には「判じ物・考え落ち」もあるような気がするが「伊勢海老ならぬ似せ海老」は事象とベストマッチと思うのである。最近では「お正月のおせち」は家で作るから「購入する」に変わりつつある。高級料亭の数万円する物から「コンビニおせち」まである時代である。「伊勢海老が高騰・海老芋が不作で…」の話を聞くと「製造元はカタログ通りの素材集めで苦労しているだろうと思う」のである。
「なんでも後手の消費者庁」は暮になって「食品偽装・偽称問題に火をつけた阪急阪神ホテルズ・阪神ホテルシステムズ・近畿日本鉄道の3社」に対して「景品表示法違反に当たる」として「再発防止の措置命令」を出したのである。その他の「デパート・外食産業・有名料亭…」はおとがめなしである。「後に続いてこの際告白…」は「皆でやれば怖くない…」の典型である。
消費者庁は同時にガイドライン案を発表している。『牛脂注入加工肉をステーキと言う・ブラックタイガーをクルマエビと言う・バナメイエビを芝エビと言う・ロコ貝をアワビと言う・市販のパンを自家製と言う・冷凍漁を鮮魚と言う・既製品のジュースをフレッシュジュースと言う・ロブスターを伊勢海老と言う・低脂肪乳を牛乳と言う…』は×である。余りのばかばかしさと「当り前だろう」に腹が立つのである。最終的には「パブリックコメントで意見を求めて決める」と言う事だが「消費者庁のやる気のなさ・当事者意識のなさ」が透けて見えるのである。
外食産業各社も「法的には問題はないが誤解を招く」と言う事で慌ててメニュー表現の改訂に取り組みだしている。「鮮魚盛り→刺身盛り・豚肉の生姜焼き→豚肉の生姜だれ焼き・ほうれん草のソテー→おつまみほうれん草・自家製ソーセージ→ソーセージ…」と言った具合である。
識者は『ほとんどの外食チェーンは「セントラルキッチンで料理したものを店では電子レンジでチンで提供」している。その意味では店での「焼く・蒸す・切る・混ぜる…などの行為」は少ないのである。「外食チェーンの調理場は覗くな」はその通りなのである。さらに言えば「前の客の食べ残しの食材を出す」は論外としても「夜に使い残した食材を昼飯で安く出す・余り物を混ぜて捏ねて出す」は調理業界の常識である。所詮「食い物」とはこうしたものである』と言う。
「調理人のモラル」もあるが「グルメで騒ぐ消費者・我々にも吟味力が…」と思うのである。間もなく元旦。一年のお付き合いに感謝し、一足早く「良い年をお迎えください」です。
[気になる記事から時代のキーワードを読む/ライター 井上信一郎]
《NewsCafeコラム》
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