中村倫也主演「ハヤブサ消防団」撮影現場を池井戸潤が訪問「なんなの、この面白い現場は!」
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◆池井戸潤「ハヤブサ消防団」現場訪問 中村倫也らを激励
国民的ヒットメーカー・池井戸氏の最新作を、変幻自在の実力派・中村主演で映像化した本作。初回に向けて期待が高まる中、池井戸氏が撮影現場を訪問。中村をはじめとするキャストたちを激励したほか、原作にも登場する居酒屋のセットを超“詳察”した。
この『ハヤブサ消防団』の舞台は、山間の小さな集落“ハヤブサ地区”。物語は、スランプ気味のミステリー作家・三馬太郎(中村)が亡き父の故郷であるハヤブサに移住するところから幕が開ける。穏やかな生活をスタートしたはずの太郎だったが、地元の消防団に加入したことを機に連続放火や住民の不審死など怪事件に次々遭遇。ハヤブサ地区を守るべく真相を追ううち、集落の奥底にうごめく巨大な陰謀に突き当たっていくという戦慄の田園ミステリーだ。
◆池井戸潤、緻密な美術セット&濃密な芝居合戦に感心
池井戸氏が訪問したのは、ハヤブサ地区唯一の居酒屋“△(さんかく)”のセットが組まれた都内スタジオ。“居酒屋△”は太郎が消防団に勧誘される運命の場所であり、疑惑のヒロイン・立木彩(川口春奈)と再会を果たす店でもあり、数々の重要シーンの舞台となっている。もちろん原作にも登場し、数々の“ハヤブサグルメ”とともに店内の様子があざやかに描写されている。
そんな思い入れの強い居酒屋セットに足を踏み入れた池井戸氏は、「意外に大きいですね。原作ではもっとこじんまりとした居酒屋のイメージでした」と驚きながら、架空の銘酒ラベルがあちこちに貼られたカウンターや歴史を感じさせる柱など、美術スタッフが細部までこだわり抜いたセットを興味深く観察した。
また、当日は主人公・太郎をはじめ、藤本勘介(満島真之介)、徳田省吾(岡部たかし)、森野洋輔(梶原善)、宮原郁夫(橋本じゅん)、山原賢作(生瀬勝久)ら消防団メンバーが、東京から訪れた編集者・中山田洋(山本耕史)を交えて盛り上がる宴会シーンの撮影が行われており、池井戸氏はキャストたちの濃密な演技合戦をじっくり見学した。
撮影終了後、今回の訪問を記念して消防団の法被を贈呈された池井戸氏は、さっそく羽織ってみせ、ハヤブサ消防団に仲間入り?出演者たちから「先生、撮影をご覧になられていかがでしたか?」など質問攻めにあいながら、にぎやかに集合写真を撮影した。
◆池井戸潤「消防団の団結力を感じた」キャスト陣に全幅の信頼
スタジオ訪問を終えた池井戸氏は「みなさん、酔っぱらいの演技が板についていましたし、飲み会のテンションが高すぎて、あの輪の中にはなかなか入れないなと思うほど濃い雰囲気でした(笑)」とキャスト陣の息のあった熱演を絶賛。また、「みなさんとても仲が良く、芝居ではなく普通に盛り上がっていて、“なんなの、この面白い現場は!”と驚きました。カメラが回っていないときも消防団の団結力をしっかり感じることができ、とてもいいチームだなと思いましたね」と和やかなムードをたたえた。
主演・中村の演技にも「雰囲気が出ていてとても素晴らしかったですね。太郎はデビュー5年の作家という設定ですが、その時期は作家なら誰もが苦しむものですので、彼の葛藤を中村さんがどう表現してくださるのか楽しみ」と改めて期待を寄せたほか、「山奥の滝のシーンや山中で迷う場面、消火シーンなど、おそらくキャスト、スタッフのみなさんは“決死のロケ”に挑んでいるはずです。迫力あふれる映像を楽しみにしています」と現場にエールを送っていた。(modelpress編集部)
◆池井戸潤(原作)コメント
― 居酒屋シーンの撮影を見学された感想を教えてください。
まるで本物の居酒屋のようでしたね。まずセットが素晴らしく、あれほど立派なものは想定していなかったので大変、驚きました。スゴイものを組んでくださったなと感心しました。
また、キャストのみなさんは酔っぱらいの演技が板についていましたし、飲み会のテンションが高すぎて、あの輪の中にはなかなか入れないなと思うほど濃い雰囲気でした(笑)。しかも、みなさんとても仲が良く、芝居ではなく普通に盛り上がっていて、「なんなの、この面白い現場は!」と驚きました。カメラが回っていないときも消防団の団結力をしっかり感じられる、とてもいいチームだなと思いましたね。
― 主人公・三馬太郎役・中村倫也さんの演技はいかがでしたか?
雰囲気が出ていて、とても素晴らしかったですね。とにかく、セリフ回しも演技もうまい。小さなモニター越しでも感じるものがあったので、大画面のテレビで拝見したらもっとグッとくるだろうと思いました。
太郎はデビュー5年の作家という設定ですが、その時期は作家なら誰もが苦しむものですので、彼の葛藤を中村さんがどう表現してくださるのか、昔を苦々しく思い出しながら楽しみたいと思っています。
― 暑い中、撮影に挑んでいるキャストのみなさんにエールをお願いします。
今回はスタジオにうかがいましたが、山奥の滝のシーンや山中で迷う場面など、おそらくキャスト、スタッフのみなさんは“決死のロケ”に挑んでいるはずです。また、消火シーンでは走りながら重いポンプなどを運ばなければなりません。キャストのみなさんは体力がおありだと思いますが、栄養ドリンクなど飲みながら頑張って乗り切っていただきたいですね。迫力あふれる映像を楽しみにしています。
― 視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします。
まだ脚本をすべて拝読していませんので結末がどうなるのかわかりませんが、小説とは少しずつストーリーが違っています。“こう来るか!”という映像作品ならではのオリジナル部分や人間ドラマもあり、小説をすでに読まれた方も新鮮な気持ちで楽しんでいただける連続ドラマになっています。もちろん、私自身もオンエアを楽しみにしています。そして、ドラマをご覧になったら、映像とはまた異なる私の原作小説を手に取っていただけたらうれしいですね。
◆第1話あらすじ
三馬太郎(中村倫也)は、崖っぷちのミステリー作家。5年前に“明智小五郎賞”を受賞し、勤めていた会社を辞めて作家業に専念したのはよかったが、その後は新作を出すたびに初版の部数を削られ、ネットの評価も散々。担当編集者・中山田洋(山本耕史)に励まされながらも、筆の進まない日々が続いていた。
ある日、太郎は山間の集落“ハヤブサ地区”を訪れる。亡き父から相続し放置したままになっていた一軒家の様子を確認するためだったが、太郎はハヤブサの豊かな自然に心をつかまれ、この地に移住することを決意する。
新生活をはじめてまもなく、太郎は近所に住む同年代の青年・藤本勘介(満島真之介)に誘われ、地域の飲み会に参加。そこで知り合った山原賢作(生瀬勝久)、宮原郁夫(橋本じゅん)、森野洋輔(梶原善)、徳田省吾(岡部たかし)らハヤブサ地区の男たちに“消防団”への入団を勧められる。運動部に入ったこともなく非力な太郎は、自分にはまったく似合わないからと、いったんは入団を断る。
ところが直後、地区の住人・波川志津雄(大和田獏)の自宅で火災が発生。消防団の必死の鎮火活動を目の当たりにした太郎は、自分も新たな居場所であるハヤブサを守りたいという思いに駆られ、消防団への参加を決意する。だが、実はハヤブサ地区では今年に入って不審火が続いており、今回の火災で3件目。団員たちは連続放火事件を疑っているという。まさか、この長閑なハヤブサのどこかに放火犯がいるのか!?ゾッとする太郎だが、その矢先、住民・山原浩喜(一ノ瀬ワタル)が行方不明になるという事態が起きて…!?
そんな中、太郎は父の墓参りの際に墓地で見かけた女性・立木彩(川口春奈)と、ハヤブサ地区唯一の居酒屋で再会。ミステリアスな彼女のことが気にかかるが…!?
そして――少しずつハヤブサに馴染んできた太郎のことを、太陽光発電企業“ルミナスソーラー”の営業担当・真鍋明光(古川雄大)が鋭いまなざしで見つめていて…!?
【Not Sponsored 記事】
《モデルプレス》