学歴フィルター経験が6割、一定の学力基準を確保…調査結果
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日本国内の「学歴フィルター」に関する意識調査は、日本国内の就業経験がある20代~60代の男女300名を対象に、2024年10月12日インターネット調査を行った。回答者の年齢は20代25名、30代98名、40代139名、50代34名、60代4名。
卒業した大学の学群は、国公立大学24%、早慶上智10%、MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)8%、関関同立(関西学院・関西・同志社・立命館)3%、日東駒専(日本・東洋・駒澤・専修)3%、その他私立大学26%、専門学校12%、高校14%、その他1%。
「学歴は就職時にどの程度影響したと感じたか」については、「非常に影響があった」14%、「ある程度影響があった」49%で、影響があった割合は63%にのぼった。一方で「あまり影響がなかった」26%、「まったく影響がなかった」5%と、影響がなかった割合は31%だった。
「あなたの業界では採用時に学歴フィルターが存在すると感じるか」については、「強く存在している」16%、「ある程度存在している」が49%で、存在している割合が65%となった。一方、「ほとんど存在していない」23%、「まったく存在していない」5%で、存在していないと感じる人が28%であることがわかった。
「採用を担当している場合、学歴は候補者を評価するにあたりどの程度重視するか」は、「非常に重視する」6%、「ある程度重視する」34%、で重視すると回答した人が40%に対し、「あまり重視しない」17%、「まったく重視しない」2%で、重視しない割合は19%となった。
「採用基準に学歴を用いている場合のおもな目的は何か(複数選択可)」については、「一定の学力基準を確保するため」が43%ともっとも多く、「優秀な人材を確保するため」28%、「候補者の数を絞るため」26%、「社内の文化や価値観にあった人材を選ぶため」9%、「クライアントやパートナー企業の期待に応えるため」3%と続いた。
今回の調査結果から、学歴フィルターの経験者が約6割いることがわかった、学歴フィルターを導入している理由は、学力を測るためだけではなく、企業文化とあっている人材であるか見極める指標としても使われている。
アクシスの末永雄大代表取締役は「学歴はキャリアにおいて一つの要因であるものの、最終的には個人の能力や経験がキャリアの質を決定する重要な要素であると考えられます」とコメントしている。
《宮内みりる》
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