52歳、更年期世代の編集Tです。どうも近頃「左の乳房」が痛い! 授乳していた時のような、なんかぎゅーっとなるような感覚もあって、もしかしてこれはいま話題の「乳がん」!? そういえば脇のリンパが腫れている気もする? どうしよう! とんでもなく不安になってバタバタとクリニックを予約したのですが、果たしてその結果は……?
約1か月の間、スポブラやブラトップで痛みを軽減させたり試行錯誤したけど、今度は乳首まで!
ふと「あれなんだか、ずっと左胸が痛いなぁ」と気づいたのが、ひと月前のことでした。乳房の下半分を押しても押さなくてもなんか痛い。痛みにも波があって、すごく痛くて胸下から二の腕までズンズン痛い日と、乳房の痛みは潜んでいるけれど胸の脇だけがじんじんしている日、脇だけが脈打つ感じの日など色々です。
ライターという仕事柄、座り仕事も多く、脇のリンパは滞りがちなので、敢えて腕をぐるぐる回してみたり、早く寝てみたりとあれこれやってみました。でも違和感が軽減するわけでもなく、さらには寝ている間もその違和感はずっと続いていました。
早く診察に行けよ、という感じなのですが激痛、っていうことでもないし……ごにょごにょとしたまま、なんとなくやり過ごしていたのです。
そんな中、痛みの軽減にできることといえば、まずは揺れると痛いからスポブラで押さえること。でも、押さえすぎると流れのようなものが滞りそうな気もして、ゆるゆるのブラカップつきインナーに変更。このように地味に格闘、しまいには、ゆるいブラカップインナーをつけたところ乳首付近が擦れたようでチクチクとした違和感も出てきてしまいました。
「いったいこれ、何をつけたらいいんだ!」となって、ノーブラで過ごしたことも。しかし、結果痛みは軽減することもなく……。
久々にメガネをかけて、しっかりと自分の体を見てみた。するとびっくり……
私たち、そういうお年頃ですよね、こういうときにやっぱり脳裏をよぎるのは「乳がんだったらどうしよう」なんです。早期なら大丈夫って言うし。いや、この全体の痛みはもう広がっちゃってるのかも。などと、マイナスなイメージがグルグルします。
そうするとメンタルもおかしくなるもんで、映画『ウィキッド』を見にいったときには大号泣してしまいました。傍目には単なる映画に感動した人に見えていたと思いますが、そうじゃないんです。ほんとは「もうこういう生活がこの先なかったらどうしよう……」と脳裏をよぎってしまい、不安で不安で号泣してしまったという次第なのです。さすがにこれはもう何かしたほうがいい。
私、超ド近眼なので、お風呂に入るときにメガネはしていないので、普段自分の姿は全然見えてないんです。お風呂の汚れも全く見えないくらいで……。ウィキッド大号泣事件のあと、不安で不安で仕方ない気持ちを振り切って、しっかりメガネをかけてお風呂で自分の胸をチェックしました。
そしたらびっくり、胸下には色素沈着もあれば、こんなにあったっけっていう量のシミ!
いやいや、それも結構ショックでしたが、主題はそっちじゃない。
改めて胸をじっくり見ると、左右差もなんかある気がします。というのも、梅宮アンナさんのトークショーで「乳房の大きさの左右差で病気に気づいた」って聞いたから、そういう症状が隠れているかもって見てしまうのです。そしてついに、脇のリンパ(副乳)のあたりが、明らかに左のほうがポワポワと腫れている気がする! これに気づいた瞬間からドキドキも激しくなり、もうこうなると嫌な予感しかしなくなって、「明日にでも乳腺外科へ行こう」と決意をしたのでした。
でも待てよ、乳腺外科ってどこにあるの? 病院探しから慌てたが、すぐに診てもらえることになり
でも、かかりつけの乳腺外科ってみなさんあります? 「乳がんは婦人科ではなく乳腺外科に行くのだ」ということを知っていただけでも私は私を褒めてあげたいのですが(これもアンナさんのトークショーで聞きました!)、内科や耳鼻咽喉科はかかりつけがあるけれど、私は今まで乳腺は検診でひっかからなくて、行きつけがなかったんです。そこで友人たちに聞いて、自分でも調べて「すぐに診断するから安心できますよ」というスタンスが決め手となって、都内のとあるクリニックに行くことにしました。
幸い予約もすぐ取れ、翌日には受診できました。いざ診察といういちばん最初、まずドクターからは「乳がんではないかを調べて、安心したいってことですよね?」と確認され、めちゃくちゃに頷いてしまいました。
すぐにマンモグラフィーと超音波で胸の状態を見てもらうと……。超音波のモニターに映る乳房内の血流の様子を見て、ドクターが「これは痛いねえ」と一言。ええっ!と驚きましたが、痛みを感じる部分と、指摘された「血流の多い部分」がリンクしています。なるほど、原因はここかと目で見て理解。
マンモとエコーの画像結果を踏まえて、ドクターの診断は「乳がんではないですよ」。はぁ、よかったー!と、体中の血が重力と一緒にゆっくり下がっていくような安堵の脱力感です。「抗生物質を飲むほどひどくないので、冷やす。痛みがひどい時は鎮痛剤を飲んでみて」と言われて帰宅しました。思えば授乳期の乳腺炎以来の、乳房を冷やすという対処法。家に帰って早速冷えピタを貼りました……。
しかし、帰宅して1日、2日たっても、やっぱり痛いは痛いのです。いや、待てよ、「乳がんではない」とは言われたけど、じゃあこの痛みはなんなの? というのがわからぬままだ!
この記事では「受診の結果」をお話しました。しかしこの痛みは何なのか。関連記事では痛みの原因についての調査もお話します。
▶「乳がんではない」と聞いたら安心して「すっかり忘れ果てていた」肝心なこととは?それを聞かないと意味がない