さんきゅう倉田です。3回受験して東京大学に入学しました。日本大学を卒業しているので、2回目の大学です。俗に「再受験」と言うそうです。
日本大学での単位が反映されるわけではないので、授業はたくさん受けています。ただ、単位が欲しくて授業を受けているのではなく、内容が面白いから受けているので、結果卒業に不要な単位をたくさん取ることになります。
「元を取りたいから」という理由で、非常に多くの単位を取得する友人もいます。
さて、8月は東大生23人と万博に行きました。
▶東大生が注目したのは日本館スタッフの●●
日本館のすすめ。心の中で「すごい!」を連発したポイントは
万博の当日予約は午前中の早い時間に試みる必要があるので、そのような時間に来場できない場合は、2ヶ月前抽選と7日前抽選が重要である。
ぼくは2ヶ月前抽選で日本館のチケットを獲得していた。日本館は3つのエリアに分かれていて、1つ目については前回の記事(こちら)で説明している。
そういえば、日本館のスタッフは、フリーサイズかつユニセックスのユニフォームを纏っている。これも再生可能な素材で、万博が終わったら溶かして再利用するようだ。再生できないボタンなどはなく、帯でサイズを調整する構造で、デザインは非常に洗練されている。購入できないか尋ねたが、非売品だった。
近くにいたスタッフの方に恐る恐る触り心地を試させてもらう。ジャージのような生地である。
日本館2つ目のエリアでは、藻を体験できる。様々な藻に扮したハローキティを見て藻への好感度を上げさせられたところで、藻の資源としての圧倒的ポテンシャルをタンパク質、オイル、二酸化炭素吸収量などで示される。
この頃には藻に夢中だ。「藻、すげぇー!これからは藻の時代だな!」と多くの来場者が思い、その日のゆうげで話したことだろう。
きっと、技術的・予算的制約があって普及や既存の資源の代替は先になる。それでも、ぼくを含む一般的な市民が藻について知り、伝聞し、周囲の人々の意識を変えることで、藻の認知を加速させられるはずだ。
▶「すごいぜ!」とこぶしを突き上げたくなった展示は
3つ目のエリアでは、日本の伝統的な建築技法や文化の中でサスティナブルなものが紹介される。新しい技術を見せるのではなく、忘れられているもの、知られていないものを掘り起こすような展示で、日本の素晴らしさを想起できる。
「すごいぜ!日本の伝統技術!」と叫んで、こぶしを天に向かって突きたい気分だった。
構造体の一部をわざと柔らかく作って壊れやすくし、その壊れた部分だけ取り替えて長く使えるようにする技術が説明され、釘を使わない日本の伝統的な建築法は部材交換に適していて持続性が高いと知らされ、トランスフォーマーが日本由来で、自動車にロボットの機能を加えるという、完成されたものに機能をもう一つ加える点が画期的であるという視点を提供された。
大人ならどれもこれも既知の技術や製品だけれど、その説明や見方がユニークで学びがある。加えて、すべて英文が添えられているので、ぼくのような英語学習者からすると2倍面白い。
結局、日本館だけで2時間滞在した。ハローキティだけでなく、ベアブリックやドラえもんのIPも控えめな量、ないしはモノクロで使われていて頼りすぎていない印象をもった。
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