「暴言や愚痴ばかり」で気が滅入る!怒りっぽかった認知症の義母が別人のように毎日ご機嫌になった、意外なきっかけとは | NewsCafe

「暴言や愚痴ばかり」で気が滅入る!怒りっぽかった認知症の義母が別人のように毎日ご機嫌になった、意外なきっかけとは

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「暴言や愚痴ばかり」で気が滅入る!怒りっぽかった認知症の義母が別人のように毎日ご機嫌になった、意外なきっかけとは
「暴言や愚痴ばかり」で気が滅入る!怒りっぽかった認知症の義母が別人のように毎日ご機嫌になった、意外なきっかけとは 全 1 枚 拡大写真
  

こんにちは。神奈川県在住、フリーライターの小林真由美です。ここ数年のマイテーマは「介護」。取材でも高齢者にまつわること(介護のほか、終活や相続・遺言など)に関わる機会が増えてきましたが、どこか他人事でした。それがしっかり「自分事」になった途端、驚くほど冷静さを失ってしまったのです。

【アラフィフライターの介護体験記】#25

▶別人のようにご機嫌になった義母

閉め切りだったカーテンが全開! 朝からご機嫌な義母に何があった?

3年ほど前、脳神経外科にて「認知症」(軽度~中等度)という診断を受けたお義母さん。現在は、我が家の近くにある<サービス付き高齢者向け住宅>(サ高住/食堂付き)で暮らしています。

前回は、「要介護認定調査(※)」(以下、認定調査)の事前準備から当日までの流れについて「よくある失敗例」「認定調査あるある」なども交えてお届けしました。今回は認定調査以降、お義母さんに訪れた“ある変化“を中心にお話しします。

(※)市区町村の職員や、委託されたケアマネらが本人のもとを訪問し、歩行・食事・排泄などの日常動作、記憶・理解の状態を確認する。その結果と主治医の意見書の一部をコンピューターに入力して判定(一次判定)。その後、一次判定の結果と主治医の意見書、調査における特記事項などをもとに介護認定審査会で判定が行われ(二次判定)、要介護度(要介護レベル)が決まる。

 

その日は、かなりのハイテンションで認定調査に臨んだお義母さん。「立ち上がり」は、壁などに手をつかずスムーズに立ってみせ、「片足での立位」は、手を横にピンと伸ばし5秒ほど静止。そして、ドヤ顔……。

 

調査員からの質問にもテキパキと答え、すべての調査が終了しました。お義母さんは気合が入りすぎたせいか、調査員が帰るとグッタリした様子。しかし翌朝、頼まれていた買い物を届けるために訪ねると、めずらしく明るい表情で「あらぁ、おはよう。早いわねぇ~」と、なんだかとっても元気そう。

さらに驚いたのは、部屋のカーテンが全開だったこと。この数ヶ月、日中は眠って夜に行動する「昼夜逆転」生活が続いており、常にカーテンは閉め切り状態(ヘルパーさんが、掃除の際に開けてもすぐに閉めてしまう)だったのですが、この日の朝は窓まで開けていて、いつもは淀み気味の空気が澄んでいるような~?

私:「お義母さん、昨日はお疲れ様でした。体をたくさん動かして疲れたんじゃないですか~。それにしても、片足立ちとかすごかったですねぇ~」

義母:「そう? あれぐらい、なんてことないわよ」(キリッ)

 

私:「質問にも素早く答えていたし、役所の方も驚いていましたよ」

(今回は役所からの依頼で、高齢者の健康調査に協力している、というテイ)

義母:「お役に立てたなら良かったわ。ほら、最近までずっと仕事をしてたでしょ。それに比べたらラクだったわ」

(確かに年齢の割に体力はあるのかも。でも、仕事をしていたのは遥か昔、60年以上も前のこと……)

 

その後も、興奮状態のお義母さん。「体力には自信がある」「常に山登りで足腰を鍛えているからだろう」(これも若かりし頃の趣味)「久しぶりに登りたい」「もっと足腰を鍛えるために、今日から歩こうかしら」と、話が止まりません(汗)。

▶突然ご機嫌になった意外すぎる理由

まさかの「認定調査」が成功体験に?

しかし、ここでふと気付いたのは、お義母さんの発言や行動が前向きなこと。時間軸のズレや思い込み、ちょっとした妄想話はありながら、ポジティブな思考がベースにあるのは確か。数日前まで、「○○が嫌い」「○○をしたくない!」が口癖だったことを思うと、まるで別人のようです。

それから数日が過ぎても状況が変わることはなく、夫とも「前は、会えば必ず誰かの愚痴や文句などが会話の中心だったのに、なんだか調子狂うよね」と話すほど。

介護ヘルパーの資格を持つ叔母に話をしたところ、「認知症になると記憶障害などでできないことが増え、自信をなくすことも多い。それが今回、認定調査での対応(動作確認など)がある意味『成功体験』となり、日々の行動に自信が持てたことが、前向きな思考につながったのでは?」とのことでした。

まさか、認定調査自体にプラスの影響があるとは! 振り返れば調査員に渡すメモの作成や当日の立ち会いなど、それなりに労力を要したのは事実。でも、結果的に「要介護2」と要介護度が上がり、介護保険の限度額を超えることなく「朝の介助(移動介助・服薬確認介助)」も追加できることになりました。

【こちらも読まれています】▶認知症の義母が抱える「昼夜逆転」問題。解決の兆しが見えた、ヘルパーさんの見事なアイデアとは


《OTONA SALONE》

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